FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは10月28日(協定世界時)、正式リリースへ向けた2つ目のベータ版となる「FreeBSD 10.0-BETA2」を公開した。amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、sparc64版が提供されている。インストールイメージはFTPサーバからダウンロード可能。正式リリースは2013年11月末が予定されている。

10.0-BETA1とBETA2の間の主な変更点は次のとおり。

  • AHCI ATAPIエミュレーションのバグ修正
  • XHCIの安定性向上
  • NetBSDから最新のmtree(8)コマンドを導入
  • sendmailで使用する証明書の自動作成機能を有効化
  • rc.dスクリプトにおいて「first boot」のサポートを追加
  • jail_parallel_start="YES"関連のバグの修正
  • Xenユーザランドイベントチャンネルドライバを無効化
  • T4およびT5ファームウェアをアップデート

インストール時にディスク全体をZFSとして使用するオプションを選択し、かつ、ディスク全体を暗号化するオプションを有効化した場合、手動で次の設定を/boot/loader.confに書き込む必要があるという説明もある。この手動作業は正式版リリースまでには自動化される見通し。

zpool_cache_load="YES"
zpool_cache_type="/boot/zfs/zpool.cache"
zpool_cache_name="/boot/zfs/zpool.cache"

freebsd-update(8)を使って10.0-BETA2へアップデートする場合、10月24日(協定世界時)に発表された不具合報告FreeBSD-EN-13:04.freebsd-updateの内容を適用してから作業する必要がある。また、10.0-BETA1を使っている場合にはさらに「sed -i '' -e 's/%@/%~@/' /usr/sbin/freebsd-update」とコマンドを実行してから利用するようにと説明が記載されている。