NECソフトは、顔画像認識の独自技術を用いて、スマートフォンなどスマートデバイスで撮影した顔画像から印象を分析する技術を開発したと発表した。

同社は、顔画像認識による属性情報推定技術を活用した性別・年齢層自動推定システム「FieldAnalyst」を2007年に製品化し、次なるステップとして、よりあいまいな情報である顔の印象を分析する技術の研究開発に取り組んでいる。

今回開発した技術は、スマートデバイスで撮影した顔画像に対し、各印象項目結果をレーダーチャートで提示し、利用者へのメッセージを表示することができるもの。本技術では、顔画像の印象度を登録した顔画像データベースから、機械学習技術によって特徴や法則を学習させ、印象分析モデルを形成する。

これにより、利用者は、人には聞きにくい自分の印象を、身近なスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスを介して、分析することができる。

画面イメージ

また、印象分析サービスの提供者は、サーバを利用したクラウド形態で本機能を活用できるため、利用目的に応じて、分析項目やメッセージ内容を変更することができる。例えば、季節毎のトレンドを追うようなメイクの印象分析サービスを提供する場合、サーバの印象分析モデルを更新することで、タイムリーにトレンドに対応した印象分析機能を提供することができるという。

システム構成

NECソフトでは、本技術を活用できる利用シーンや用途、各シーンにふさわしい印象分析項目の探索など、協力の得られた企業と実証実験を進めるとともに、2015年以降の製品化を目指している。