シャープは10月28日、接続機器に直接手を触れることなく、離れた場所から操作できるモーション・ジェスチャーセンサ「3Dモーションセンサ(GP2Y8E01)」を発売すると発表した。

同製品は、赤外線LEDとCMOSイメージセンサが検出した利用者の指などの位置や動きを3次元(前後・左右・遠近)の座標で計算処理する小型デバイスで、タブレットやノートPCでの利用を想定しており、これにより、そうした機器では、空間上にある利用者の指などの動きに合わせて画面上の操作を行うことが可能となる。

従来のモーションセンサの多くは、計算処理を接続機器のCPUが行っているため、接続機器に負荷がかかってしまうことがあるが、同社によると3Dモーションセンサではこういった処理を内蔵DSPが肩代わりすることで、接続機器への負荷を軽減できるほか、省電力化にもつながるため、バッテリの長寿命化などを図ることが可能になるとしている。

また、本体の大きさは7.9mm×3.9mm×3.4mmの小型パッケージを採用し、消費電流は3.3mA(typ)、タブレット端末などで広く使用されているI2Cインタフェースを採用するなど、さまざまな製品への搭載を可能にしている。

なお、同社では今後、タブレット端末やノートパソコン、カーナビゲーションなどの分野に向け10月31日よりサンプル出荷を開始し、サンプル価格は1100円。量産開始は2014年3月で、月産規模は10万個を予定している。

3Dモーションセンサのセンサ受光部に指を近付けると、接続しているPC上にある赤丸が動いた
本体の大きさは7.9mm×3.9mm×3.4mm。CMOSイメージセンサと赤外線LEDを搭載する