JR東日本八王子支社はこのほど、南武線高架化工事にともなう列車の運休について発表した。12月22日18時30分頃から、矢野口~府中本町間(約2.8Km)の上り線で高架化の切換工事を実施。同時刻から終電まで、登戸~立川間の電車を大幅に運休するという。

南武線を走る205系

とくに矢野口~府中本町間では、すべての電車が運休に。川崎~登戸間は折返し運転区間となり、ほぼ通常通りの運転を行う。登戸~矢野口間と府中本町~立川間ではそれぞれ折返し運転を行うが、列車の本数が大幅に少なくなる。

運休の代替として、矢野口~分倍河原間では18時30分頃から終電までバス代行輸送を実施。東急電鉄、小田急電鉄、京王電鉄、多摩都市モノレールへの振替乗車も行う。切換工事は23日初電前までに終了する予定で、同日からは全区間通常通りの運転となる。JR東日本八王子支社では、今回の運休などによって約2万人(下り9,000人、上り1万1,000人)の足に影響が出ると予想している。

南武線高架化工事は東京都が進める南武線連続立体交差事業の一環で、1期区間(稲田堤~矢野口間)はすでに2005年10月に高架化され、8カ所の踏切が廃止された。現在工事中の矢野口~府中本町間は2期区間で、下り線は2011年12月に高架化が完了。今回の工事で上り線も高架化される。なお、悪天候などやむをえない事情により工事を実施できない場合は、2014年1月25~26日に延期となる。