10月1日現在の内定状況

ディスコは、2014年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、10月1日現在の就職活動状況に関する学生調査を行った。調査時期は2013年10月1日~7日、有効回答数は1,235人。

10月1日現在の内定率は86.2%。7月1日時点の76.0%と比べると、3カ月で10ポイントあまり上昇がみられる。早い時期から高い内定率を維持しており、リーマンショック前の水準にかなり近づいているという。

「就職浪人決めた」「非正規雇用で働く」それぞれ前年よりも増加

未内定者の今後の予定

内定を得ていない学生(全体の13.8%)に今後の予定を尋ねたところ、「就職先が決まるまで就職活動を続ける」が49.1%に。前年より微減し、半数を割り込んだ。代わりに、「卒業して就職活動をやり直す(就職浪人を決めた)」が7.6%と、前年より3.4ポイント増加。また、「卒業して非正規雇用で働く(派遣、アルバイトなど)」も7.0%と、前年より3.7ポイント増加した。

就職活動の費用は15万7000円、前年調査より約2,700円上昇

就職活動にかかった費用については、平均157,013円となり、前年調査(154,311円)を2,700円余り上回った。内訳は「リクルートスーツ代」「交通費」「宿泊費」など、増加額が一番大きいのは「スーツ代」で、前年の39,460円から42,559円へと約3,000円増えたという。

就職活動の費用(平均)

就活費用のうち最も多くを占める「交通費」は、前年の71,362円から73,649円へと約2,200円増加。「関東」「近畿」「中部」以外の全地域で、10万円を超えた。費用については「親に出してもらった(返済しない)」が51.8%と過半数となった。親の負担額平均も前年より約1万円増で10万円を超え、同社は「就職活動における親への経済的依存度は高まっている」と分析している。

実際にかかった費用について、アンケートでは「東海地方から中国地方へのUターンだったのでかなりの出費だった(総額485,000円)」「高かった…親の援助が必須。加えて貯金を切り崩しながらの活動だった(総額240,000円)」「宿泊費に関しては、都市部に住居を構えたため高額。北海道で就職活動をする際、札幌圏に住んでいない人は都市部で住居を借り、現在の住居を借りたままにするので家賃が2倍かかることが多いです(総額693,000円)」といった声があがっている。