業務関連のメール処理は全て終わり、上司へのレポートも提出済み。雑用を済ませれば退社できる金曜日の午後ーー。順調な毎日のように見えるが、"ルーティン"に陥ってしまうと大きなキャリア設計でミスをすることになるかもしれない。先々で大きな落とし穴に遭遇しないためにと、Forbesが「キャリアの成功をダメにしてしまういくつかの問題(原題:Ways You're Sabotaging Your Career Success)」で、チェック項目を挙げている。

自分の部署以外の人にネットワークを広げていますか?

もし、あながた大きな組織や企業に勤務しているのであれば、ぜひチェックしたい項目といえるだろう。自分の部署やチームでほとんどの仕事が成立しているという場合、「同じ社内であっても他の部署や違うフロアの人を知らないし、知る必要もない」と思っているのであれば、考え直した方が良いかもしれない。

さまざまな人と交わることであなたの仕事にも幅ができるし、会社や業務についての理解が深まる。「営業部門から見込み客リストがほしい」「マーケティング部門から広告用の情報が必要」といった他部門とのやりとりを行う際に、知り合いがいるとスムーズに行くだろう。

他の部門がどのように作業をしているのか知れば、やりとりを改善できるだけでなく、コラボレーションも期待できる。同様に、他の部署の人も自分のことを信頼してくれるようになれば、キャリアのプラスになるはず。

早速、今日から他部署の人と積極的に交流するようにして、人脈と視野を広げよう。

新しいポジションに挑戦していますか

毎日の仕事が想定の範囲内で、知った仲間と仕事をするのは心地よい。だが、緊張感や挑戦する気持ちを忘れてしまっていると、長い目でみたキャリアにとって良い状況とは言えないだろう。

例えば、「プロジェクトが終わっていないのに、チームリーダーが転職して地位が空いたまま」という状況にあったとしよう。チーム内でサブリーダー的な立ち位置だったあなたに対して、周囲から期待がかかっていたにも関わらず、リーダーのポジションを引き受けることに対して尻込みしてしまったという経験はないだろうか。

「自信がなかった」「失敗して信用をなくすよりも、現状のままが良いと判断した」など、様々な理由があるだろう。だが、新しい取り組みは、キャリアを切り開くことを意味する。

自分が目指しているものとは異なるかもしれないが、新しいチャンスを逃さないようにしたい。チャンスが降ってくることはあまりないのだ。

同様に、昇進など大きな役割を持ちかけられたときに、同じような理由から即座に断っていないだろうか。「注意深く考えよう。たとえ自信がなくて怖じ気づくようなことでも、一度は考慮すべきだ。リスクが高いということは、大きなメリットをもたらすかもしれないからだ」と筆者はコメントしている。

断ることは、せっかくのチャンスをみすみす逃すことになるのだ。

社内異動のチャンスにアンテナを貼っていますか?

2つ目の話と関連して、社内の他部署で欠員が出たり、事業拡大のために新しいポジションを募集していたりといった社内での異動チャンスを積極的に考えることも大切だ。

社内の異動なら転職ほど大きなリスクは伴わない。やってみたいものがあれば、ぜひともチャレンジして、自分の可能性を広げよう。

フィードバックをもらっていますか

もう新入社員でもないし、仕事にも慣れている。上司からの信頼もあり、ミスでもしない限り何も言われない。

何も言われないから現状維持というのでは、時間がもったいない。同じ仕事でも改善できるところはないか自ら働きかけて、それに対するフィードバックを求める姿勢が重要だ。

多くの人の目に触れるほど、ミスは防げる。完璧と思っていたプロジェクトでも、見落としていることがあるかもしれない。

フィードバックを求めることは学ぶことでもあるし、何よりも自分の自信に繋がるはず。そして、2つ目や3つ目に挙げたようなチャンス到来に備えよう。