日立ソリューションズは、集中型Javaコード診断ツール「anyWarp CodeDirector(エニーワープ コードディレクター)」とWebシステム性能測定ツール「Assam WebBench(アッサム ウェブベンチ)」の最新版の提供を、10月22日から開始すると発表した。

「anyWarp CodeDirector」構成管理ツールとの連携

「anyWarp CodeDirector」は、Java開発のコーディングルール違反をプロジェクトで定めた標準化ルールに従って組織的にチェックし、ソフトウェアの品質管理を行う。最新版では、セキュアなAndroidアプリ開発に向けて23の標準セキュアコーディングルールを追加し、「プログラムに対する不適切な実行権限付与」「非推奨APIの使用」「マルチスレッドで共有されるオブジェクトに対する不正アクセス」「永続オブジェクトの不適切な直列化」を検知する。

また、Java統合開発環境Eclipse上でコード診断を実行することで、開発者自身が担当しているソースコードを随時チェックし、現在普及している最新の統合開発環境であるEclipse4.3でコーディング診断を実施可能となる。

これらにより、セキュリティ問題が潜在しているソースコードを検知することができ、アプリの品質向上を実現する。

「Assam WebBench」性能管理製品と連携

「Assam WebBench」は、Webブラウザと同様の操作でテスト対象のWebシステムにアクセスするテストシナリオを作成し、Webシステムの性能を測定する。従来、大規模な負荷テストを実施するためには専用のクライアントPCを複数台用意する必要があり、その初期設定や運用が煩雑だったが、最新版では、仮想化環境(VMWare ESX 4.1以降)に対応したことで、1台のPCで仮想クライアントの数を指定するだけで、高負荷テストを実行できる。

また、価格はテスト対象のWebサイト、もしくはテスト実施者ごとのライセンス体系に基づいており、仮想クライアント数に依存しない。そのため、以前と比較しコストを削減できる。

「Assam WebBench」測定結果例