「ブランドX -ブランド戦略サーベイ10年分析(2004-2013)」

日経リサーチは、過去10年間のデータに基づいて有力企業ブランドを多角的に評価する「ブランドX(テン) - ブランド戦略サーベイ10年分析(2004-2013)」を発表した。

上位10位のうち、5社が食品関連企業

今回の評価にあたっては、ブランド力を表す測定スコア平均だけではなく、スコアの動きも加味した独自指標「企業ブランド・ディケード(BD)指数」も盛り込んだ。

BD指数は、10年間の「平均値」と「上昇幅」「上昇回数」を合成してブランドを評価するもので、ブランド力の相対的な水準だけでなく、成長の「幅」と「型」を加味した「勢い」を評価に盛り込んだことが特徴となっている。

今回は、2004年から2013年までの期間について評価を行った。また、2013年9月に発表した「ブランド戦略サーベイ2013」の結果をランキングに反映。さらに測定対象の企業を前回より55ブランド増やし、332社に拡大した。

その結果、総合評価1位は第1回(2003年-2012年版)に続いて「グーグル(Google)」となった。2位は前回に続いて「アマゾン(amazon)」、3位には前回10位だった「味の素」がランクインした。以下、4位「森永製菓」、5位「カゴメ」、6位「アップルジャパン(Apple)」、7位「キューピー」、8位「ヤマト運輸」、9位「キッコーマン」、10位「TOTO」の順となっている。 

今回は上位10社中、4社が入れ替わった。前回の上位10位は外資系IT企業が目立ったが、今回は5社が食品関連企業。10年間に全業種でブランド力が低下する中、食品業界はブランドイメージも比較的安定しているようだ。