STMicroelectronicsは10月17日、動作温度範囲全体にわたって超低消費電力を実現するオペアンプ「TSU10x」3品種を発表した。

「TSU10x」は、シングルアンプの「TSU101」、デュアルアンプの「TSU102」、クアッドアンプの「TSU104」がラインナップされている。同製品群は、オペアンプごとの電流引き込み量がリチウムイオン電池の一般的な自己放電電流よりも少ないのが特徴となっている。これにより、環境発電システム、個人用医療モニタ、煙探知機、赤外線検知、ワイヤレス・センサ、監視カメラ、スマート・タグなど、小型コイン電池を使用するアプリケーションの動作時間を最大化できる。

また、動作温度範囲内における規定の最大電流は、1.8V時に800nA、3.3V時に850nAと低く抑えられており、標準消費電流は25℃、1.8V時に580nAとなっている。さらに、動作温度範囲全体で規定されている最大入力オフセット電圧は4.5mV、入力バイアス電流は300pA。しかかも、レールツーレールの入出力を備えており、動作電圧範囲は1.5V~5.5V、利得帯域幅積は8kHz(標準)という。

なお、パッケージは、同社のナノパワーコンパレータ「TS88x」シリーズとともに、チャネル数に応じてSC70、SOT23-5、2mm角のDFN8、MiniSO8、3mm角のQFN16、TSSOP14で提供されている。価格は1000個購入時で約0.5ドル。

STのオペアンプ「TSU10x」