「I付グレード」の一例

エン・ジャパンは、2013年2月より育児休暇を取得した女性社員を対象に、新しい職務グレードを導入した。このほど、その導入成果について発表した。

復帰後も経験を生かしてスムーズに働ける

新しい職務グレード「I付グレード」は、育児休暇から復帰をする女性社員を対象に、現職復帰を前提として導入したもの。総合職社員で育児や介護を行う者が、短時間勤務を希望する場合に転換することができる。

育休復帰の場合は、休職以前と同職種に復帰することを前提に、職務給も含んだ総額を8分割し、勤務時間分をかけた給与となる。例えば、月給28万5,000円の社員が6時間勤務で復帰する場合の月給は21万3,750円。勤務時間は子供が小学校3年生になるまで、1日当たり30分単位で2時間まで短縮することができる。

同制度の導入後、2013年の育休復帰率100%を実現(9名中9名復帰)。復帰した女性社員からは、「現職復帰だと、これまでの経験を生かせるので安心して働ける」「以前の制度では、大幅に給与が下がるため復帰後の生活が心配だったが、今回の制度の導入で非常にモチべーションがあがった」といった声が挙がった。

また、育児休業を取得していない女性社員からも、「育児休暇を取得後、現職に戻れるということを知り、仕事をもっと頑張ろうという意識が高まった」といった声も寄せられ、女性社員のモチベーションも高まっている。