SCSKは、日本マイクロソフのタブレット端末「Microsoft Surface」および、日本HPのタブレット端末「HP ElitePad」を、2013年11月に2,500台導入するとともに、日本マイクロソフトのリモートデスクトップ製品「Microsoft RDS」およびコミュニケーション製品「Microsoft Lync」「Microsoft SkyDrive Pro」などを採用することを決定したと発表した。

導入するタブレットの候補としては、Surface RT、Surface 2、HP ElitePad 900(およびその後継機種)を考えているという。

導入予定候補のSurface 2

導入予定候補のHP ElitePad 900

同社では、「働きやすい、やりがいのある会社」への環境整備に注力し、これまでも1万2,000人の社員が、2万7,000台の社内標準PCやタブレット端末を統合機器管理システムで集中管理しながら活用している。

今回はさらに踏み込み、SCSK拠点以外で常駐勤務する社員、在宅勤務する社員、育児・介護休業からの復職を予定する社員、外出先でモバイルワークをする社員等、様々なワークススタイルをサポートするためにSCSK拠点オフィスと同等の標準モバイル環境を用意する。

SCSKの自社拠点以外の勤務者は、タブレット端末を標準機として採用することにより、標準端末を安く、安全に、簡単に利用できる環境を整備し、運用業務の簡略化、運用コストの削減を実現する。

具体的には、自社拠点以外から社内基幹システムへのアクセス、コミュニケーション基盤へのアクセス、会社・部門内での情報参照、チャット・TV会議を利用することができるようになる。

また、育児や介護など、仕事と生活の調和をとる取り組みとしての在宅勤務に加え、災害時やパンデミック対応時の事業継続環境の整備、60歳定年再雇用後の執務形態を広げる意味での在宅勤務などでの活用を見込んでいる。

そのほか、育児・介護休業対象者には、会社の業務情報の取得だけでなく、「パパ・ママサポート hiroba」などのコミュニティや、社内情報への簡便なアクセスを実現することで育児や復職を支援する。

同社ではタブレットを採用した理由を、業務利用に適したアプリケーションのみを利用可能にし、端末にデータを残さないという運用が標準で実現できるため、セキュリティ、コスト、利便性という観点で最適な形で利用できると考えたためだと説明している。

同社では今後、タブレット端末による情報共有基盤の社内導入ノウハウを活かし、キッティングサービス、情報端末の統合機器管理、リモートデスクトップサービス、コミュニケーション基盤の整備、BYOD活用等を希望する顧客向けにソリューションを強化していくという。