10月26日より公開されるアニメーション映画劇『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』の上映を10日後に控えた16日、東京・渋谷公会堂にて『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』オーケストラ・コンサートが開催された。

左より司会の暁美ほむら役斎藤千和、指揮志村健一

『魔法少女まどか☆マギカ』の楽曲を使用したオーケストラ・コンサートといえば、今年4月に有志のファンが集結して開催した「ワルプルギスの夜の夢」が行われている。今回のコンサートはファンの手によるものではなく、公式開催で『[前編]始まりの物語』と『[後編]永遠の物語』の2つの映画で使用された音楽を、80年以上の歴史を持つ東京室内管弦楽団が生演奏。指揮を担当するのは「ワルプルギスの夜の夢」でもタクトを振った志村健一が努め、司会進行を同作品に暁美ほむら役として出演する斎藤千和が担当している。

公演当日は、最強の魔女"ワルプルギスの夜"の登場シーンを彷彿とさせる大型台風が関東を直撃したこともあり開催が危ぶまれたが、昼前後から天候が回復したこともあり、無事に開催された。コンサートでは『[前編]始まりの物語』『[後編]永遠の物語』の2つの映画の劇中音楽より選び出された約40曲を演奏したほか、曲間には斎藤による暁美ほむらのセリフを差し込まれるという演出も。

会場の渋谷公会堂

本公演の直前に行われたゲネプロの様子を見学した斎藤は、オーケストラによる生演奏の楽曲を聴いて「私にとっても大切な作品なので、そんな作品の世界を拡げていただけることに感謝の気持ちでいっぱいです。演奏を聞いて音楽って本当に大切な要素なんだと感じました」と感動を伝えつつ、「普段私たちがアフレコをする時は、音楽が入っていない状況で行い、放送されるときに初めて音楽が入ったものを聞いた時に、音楽がつくとぱあっと世界が拡がります。それと一緒で、音楽だけを聴いても、世界が拡がるんだなと感じました」と改めて作品の"音楽"の重要性を語っていた。

また、オーケストラ・コンサートで司会を務めることについては「こんな素敵な場所にいていいのだろうかと恐縮してしまう部分がありますが、呼んでいただいたので、しっかりと堪能して、今後の作品作りに活かしていきたいです」と意気込みを語った。 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』オーケストラ・コンサート、東京公演は本日のみの1回のみとなっているが、本公演を皮切りに11月10日仙台、12月8日広島、11日名古屋、14日大阪、23日高松の5カ所での公演も予定している。公演の詳細については公式サイトまで。