三菱電機は10月15日、同社製の汎用インバータ「FREQROL-A800」シリーズを12月9日より発売すると発表した。

FREQROL-A800

同製品は、同社現行のインバータ「FREQROL-A700」シリーズをフルモデルチェンジしたもの。駆動性能の向上に加え、使いやすさの面でも改良を加えた「FREQROL-A800」は、今後シリーズのグローバル統一製品になる。

同製品は、リアルセンサレスベクトル制御時で50Hz(従来機20Hz)、ベクトル制御時では 130Hz(従来機50Hz)と高速化し、紙や糸などの巻取りライン制御の高精度化を実現している。運転周波数は、リアルセンサレスベクトル制御・ベクトル制御時では 400Hz(従来機120Hz)、V/F制御時では 590Hz(従来機400Hz)と高速化し、工作機械の切削・研磨などさらに広い用途にも対応する。

また、外部デバイスを接続できる USBホストコネクタ(Aタイプ)を搭載し、市販のUSBメモリを経由でパラメーターをコピーできる。インバータセットアップソフトウェアの「FR Configurator2」を使用することで、トレース機能により、保護機能動作直前の運転状態を市販の USBメモリ経由で取り込むことが可能となる。

さらに、従来の制御電源別電源用端子(R1、S1)に加えて、DC24V外部電源を供給可能にしたことで、主電源がOFF時でも通信の継続やパラメーター設定が可能となる。 標準で欧州安全規格であるPLdとSIL2に対応。上位の安全規格や安全通信に対応したオプション(今後発売予定)も用意する。

なお、同製品は11月6日から8日まで東京ビッグサイトで開催する「システムコントロールフェア 2013」に出展する。

FREQROL-A800の価格表