「おさかな北斎漫画~てづくり魚図鑑~」を開催

すみだ水族館は23日まで、葛飾北斎に関するワークショップ「おさかな北斎漫画~てづくり魚図鑑~」を開催している。

北斎の"オリジナル魚図鑑"を作るワークショップ

同館の飼育スタッフは、墨田区文化振興財団の学芸員の協力のもと、墨田区の偉大な芸術家・葛飾北斎が描いた水生生物画の調査・研究を進めている。これまでの調査・研究では、代表作である「北斎漫画」をはじめとする絵手本6冊(三体画譜、北斎図式、画本彩色通、略画早指南、絵本庭訓往来)に描かれている、全ての水生生物画162点のリスト化を行った。

また、水生生物画162点のリストの中から18点の水生生物画を詳しく分析し、描かれている生物のヒレの形や目の大きさなど、形態的特徴や時代背景からモデルとなった生き物を特定している。

同企画は、北斎が描いた生き物を特定するまでの経緯を楽しく学んでもらうため、飼育スタッフと学芸員の知見を生かして編集したオリジナル図鑑を用いたワークショップ。北斎ならではの観察眼で、見事に生き物の特徴を捉えている部分を飼育スタッフが解説しながら、一緒に生き物や水生生物画を観察し、"いきものスタンプ"を押してオリジナル図鑑を作る。

実際の生き物と北斎が描いた作品との比較を通して、生き物や北斎の作品に親しめる。また、より気軽に生き物と北斎の作品を楽しめるワークショップとして、展示を見ながら5種類の"いきものスタンプ"を対象のポイントごとに押していく「アクアスタンプカード」を、期間中毎日実施する。

「アクアスタンプカード」に"いきものスタンプ"を押していく

他にも、31日までは館内にて、北斎が描いた水生生物画と生き物を一緒に観覧する展示を行っている。さらに、墨田区役所のアトリウムで同時期に開催する展示イベント「ぱらぱら北斎漫画カフェ~北斎を知ろう」(主催:"すみだと北斎"プロモーション実行委員会) の期間中(10月15日~23日)には、北斎が描いた生き物(ナマズ、きんぎょ)をすみだ水族館が出張展示し、飼育スタッフによる解説を行う。

「おさかな北斎漫画~てづくり魚図鑑~」は、10月9日、12日、13日、14日、16日、19日、20日、23日、26日、27日、30日開催。開催時間は、17時30分~18時30分(12日のみ14時30分~15時30分)。開催場所は館内各所。参加対象は小学4年生以上で、参加定員は各回6名。参加料金は無料(入場料別途)。

同館の所在地は、東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F。年中無休。料金は、大人2,000円、高校生1,500円、中・小学生1,000円、幼児(3歳以上)600円。その他、詳細は同館公式ページを参照のこと。