オーディオテクニカは10月10日、「SonicFuel(ソニックフューエル)」シリーズのヘッドホン「ATH-CHX5」「ATH-CHX5iS」「ATH-CHX7」「ATH-CHX7iS」「ATH-OX5」「ATH-OX7AMP」を発表した。発売は11月15日。価格はオープンで、推定市場価格は、ATH-CHX5が3,500円前後、ATH-CHX5iSが4,000前後、ATH-CHX7が6,500円前後、ATH-CHX7iSが7000円前後、ATH-OX5AMPが20,000円前後、ATH-OX7AMPが30,000円前後となっている。

SonicFuelシリーズは、2013年9月に「ATH-CKX9」「ATH-CKX7」「ATH-CKX5」と、それぞれのスマートフォン向けモデルが発売されている。ATH-CKX9・ATH-CKX7・ATH-CKX5は、ボールジョイント機構やCチップの採用など、密閉性、装着性を高めたアクティブ志向の耳栓型ヘッドホンだった。一方、今回追加されるラインナップのうち、ATH-CHX5・ATH-CHX5iS・ATH-CHX7・ATH-CHX7iSは、イヤピースを耳奥まで入れない装着スタイルのインナーイヤーヘッドホン。またATH-OX5・ATH-OX7AMPはオーバーヘッド型と、スタイルが異なっている。

密閉型とオープンエアー型のよさを兼ね備えたハイブリッド型ヘッドホン

上段が左が「ATH-CHX5」で右が「ATH-CHX5iS」。下段左が「ATH-CHX7」で右が「ATH-CHX7iS」

ATH-CHX5・ATH-CHX5iS・ATH-CHX7・ATH-CHX7iSは、密閉型とオープンエアー型のそれぞれのよさを兼ね備えたハイブリッドタイプ。オープンエアー型ならではの音ヌケのよさを確保しながら、密閉型が持つ低域の力強さも実現している。

使用されているドライバーは、ATH-CHX5・ATH-CHX5iSがφ13.5mmで、ATH-CHX7・ATH-CHX7iSがφ14.3mm。音漏れの減少と迫力ある低域再生のため、従来のオープンエアー型インナーイヤーヘッドホンに採用されていたものよりも密閉度が高い、専用のイヤーチップ(2サイズ)が付属する。

また、ATH-CHX7・ATH-CHX7iSでは、アルミ製のハウジングに2本のダクトを配置することで、より音のヌケと低域再生能力を高めている。

ATH-CHX5・ATH-CHX7がスタンダードモデルで、ATH-CHX5iS・ATH-CHX7iSはAndroid OSを採用するスマートフォンなどで使用するためのリモコン・マイク・ボリュームコントロールを備えたモデルだ。

再生周波数帯域は、ATH-CHX5・ATH-CHX5iSが20~22kHzで、ATH-CHX7・ATH-CHX7iSが15~22kHz。インピーダンスは、ATH-CHX5・ATH-CHX5iSが19Ωで、TH-CHX7・ATH-CHX7iSが16Ω。出力音圧レベルはいずれも100dB/mWだ。最大入力は、ATH-CHX5・ATH-CHX5iSが20mW、ATH-CHX7・ATH-CHX7iSが40mWとなっている。

コードは絡みにくいフラットタイプで、TH-CHX7・ATH-CHX7iSでは、細かな溝が入れられた「グルーブド・フラットコード」となっている。コードを除いた質量は、ATH-CHX5・ATH-CHX5iSが約9gで、TH-CHX7・ATH-CHX7iSが約12g。

各モデルのカラーバリエーション。上段が左が「ATH-CHX5」で右が「ATH-CHX5iS」。下段左が「ATH-CHX7」で右が「ATH-CHX7iS」

"頭にまとう"スマートフォルムを採用したオーバーヘッド型

2,M@左が「ATH-OX5」で、右が「ATH-OX7AMP」

ATH-OX5・ATH-OX7AMPは、アウトドア向けの密閉オーバーヘッド型ヘッドホンだ。最大の特徴が「スマートフォルム」の採用。通常のオーバーヘッド型ヘッドホンでは、左右のイヤーパッドとヘッドバンドの頂点の3点でヘッドホンを支える。それに対して、ATH-OX5・ATH-OX7AMPのスマートフォルムでは、ヘッドバンドが頭に沿った形状となっており、"まとう"ような感覚で装着できる。ヘッドホンの動きが少ない安定した装着が可能だ。

ATH-OX5はパッシブタイプで、ATH-OX7AMPはヘッドホンアンプ内蔵型だ。ATH-OX7AMPのヘッドホンアンプはオフにすることもでき、その際にはアンプ回路が完全に切り離された状態になる。電源は単4形電池で、アルカリ乾電池を使用した場合には約35時間、NI-MH(ニッケル水素)充電池を使用した場合には約20時間の連続使用が可能だ。

ドライバーはいずれもφ40mmで、再生周波数帯域は、ATH-OX5が15~22kHzで、ATH-OX7AMPが9~26kHzだ。インピーダンスは、ATH-OX5が35Ωで、ATH-OX7AMPが68Ω。出力音圧レベルは、ATH-OX5が99dB/mWで、ATH-OX7AMPのヘッドホンアンプ使用時が105dB/mW、不使用時が99dB/mWとなっている。最大入力は、ATH-OX5がが1,600mWで、ATH-OX7AMPが800mWだ。

コードは着脱式で、ストレートコードと、Android OSを採用するスマートフォンなどで使用するためのコントローラー付きコードが付属する。コードを除いた質量は、ATH-OX5がが約190gで、ATH-OX7AMPが約220g。