安川電機は10月8日、同社が2011年に産業用パワーコンディショナ(パワコン)の中・大容量機種として製品化した「Enewell-SOL 100kW 400V」に加え、同容量で200V級の機種をラインアップに追加したことを発表した。

近年、全量固定価格買取制度の後押しもあり、1000kWを超えた大規模容量のメガソーラーの事例や、工場の屋根などに設置する中容量用途のニーズが増えている。メガソーラー用途では、400V級の機種や10kWの機種を使った分散型設置で対応が可能だが、工場の屋根などに設置する中小規模のニーズでは200V級へのニーズが高いことから、今回、製品化が図られたという。

同製品は、入力電圧DC250V~600Vで運転可能なほか、商用トランスによる絶縁方式とすることで、シリコン薄膜を含むあらゆるタイプの太陽電池に適用が可能。また、設計寿命20年のロングライフと、内部モジュール化によるメンテナンスの容易化が図られているほか、系統停電時の非常負荷運転用として自立運転機能も搭載している。

なお、同製品は即日販売を開始しており、2013年度では100台の販売を見込んでいるという。

Enewell-SOL 100kW 200V級の外観