俳優の玉木宏と女優の石原さとみが、李闘士男監督作の映画『幕末高校生』(2014年夏公開)で時代劇ダブル初主演を果たすことが8日、明らかになった。

映画『幕末高校生』で時代劇ダブル初主演を果たす玉木宏(左)と石原さとみ

同作は、フジテレビが構想5年をかけ、"若い世代もターゲットにした時代劇"というコンセプトのもと、20年前のドラマに着想を得て生まれた。時は1868年の幕末。江戸では新政府軍と幕府軍の戦いがはじまろうとしていた。無益な戦いを避けたい勝海舟(玉木宏)は、西郷隆盛へ和平の使者を送ったが、彼らの返事が来ない。ある日、勝は、幕府に捕らえられた"未来からやって来た"という高校教師・未香子(石原さとみ)とその教え子・雅也と出会い、面倒を見ることになる。"体感ヒストリー江戸時代"というものによってタイムスリップしてきた未香子は、同じく江戸時代に来ているはずの教え子・恵理、慎太郎を探し出し、未来へ帰ることを望む。

勝海舟役の玉木宏は、「準備をしている段階では、正直不安なこともありましたが、実際に撮影がはじまると、ペース感や役の感じをつかむことができて、一安心できたというのが率直な感想ですね」と振り返り、「監督はとても明るい方なので、引っ張っていただいています。現場はとても活気があり、まだ初日ですが、いい空気感だと思いますね」と現場のムードを伝えた。また、脚本の印象については、「現代と幕末という2つの時代が融合した話で、とても面白いと思いました」と語り、「最高の作品を皆で作っていきたい」と意気込んだ。

一方の石原は、クランクインを迎え、「最初に監督やプロデューサーの方々とお会いした後、顔合わせや台本読み、京都での衣装合わせと、何度か皆さんとご一緒する機会があった後、撮影を開始するまで、1~2カ月間あったんですが、その間、わくわくしながら待っていました」と撮影を心待ちにしていた様子。演じる未香子については、「難しい役どころ」と語り、「強すぎてもいけないですし、ドラマチックにしすぎるのも何か違う。ワンシーン、ワンシーン、そういう細かいところに気を付けながら未香子を演じています」と心境を明かした。

(C)2014「幕末高校生」製作委員会