セイコーインスツル(SII)は10月7日、LTE/3G対応のM2M向けデータ通信モジュール「HM-M100」を2013年10月中旬より発売することを発表した。

同製品は、NTTドコモのXi(LTE)ネットワークに対応し、受信時最大100Mbps、送信時最大37.5Mbpsの高速データ通信を可能とするもの。FOMAハイスピード(HSDPA/HSUPA)ネットワークにも対応しており、LTEが使えない状態でも受信時最大14Mbps、送信時最大5.7Mbpsの高速データ通信が可能だ。

通信方式としては2.1GHz(Band1)、800MHz(Band19)、1.5GHz(Band21)の周波数帯に対応しているほか、3Gは、2.1GHz(Band1)のFOMAエリアに加え、800MHz(Band6、19)のFOMAプラスエリアの周波数帯にも対応している。

また、パケット通信に加え、GPS(米国)とGLONASS(ロシア)の位置測位にも対応。スタンドアロンモードにも対応し、LTE/3Gの電波が圏外であっても衛星(GPS/GLONASS)からの情報のみで位置測位を行うことが可能だ。

さらに、緊急地震速報、津波警報、災害非難情報などの緊急速報を通知するCBS/ETWSにも対応しており、緊急速報を受信した場合、組込機器側に緊急速報を受信したことを通知することが可能となっている。

このほか、ショートメッセージサービス(SMS)の送受信にも対応しており、組込機器側の制御により少量データの送受信を行うことが可能となっている。

なお、同社では在庫管理、情報端末、決済端末、運行管理、映像監視、通信機器などの分野を中心に年間10万台の販売を目指すとしている。

SIIのLTE/3G対応のM2M向けデータ通信モジュール「HM-M100」