スウェーデン文化交流協会、日本科学未来館は、スウェーデン発の最先端イノベーションアイテムを紹介する「『イノベーティブ・スウェーデン』-明日の世界のためのイノベーション20アイテム-」を開催している。開催期間は10月18日まで(火曜は休館)、開場時間は10:00~17:00。会場は日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンa。入場無料。

「algoryx」STEM(科学、技術、エンジニアリング、数学)を学ぶことができるゲームソフト

「bioservo」人体の仕組みを真似て作られた握力を強化できる手袋

「MyFC」燃料電池と携帯用バッテリーパックがセットになった、環境に優しいポータブル充電器

同展では、「ICT(情報通信技術)」、「ライフ・サイエンス」、「クリーン・テクノロジー」、「ゲーミング」といった4つの分野で特に成長が著しいスウェーデンの若手企業20社を集め、世界最先端のイノベーションアイテムを紹介する。具体的には、目の動きによりコンピュータを操作するシステムや力を増幅できる手袋、物理学を自然に学べるゲームなどが展示されている。

また、日本では初公開となる同展だが、2011年にシリコンバレーのスタンフォード大学で開催されて以降、世界7都市(カリフォルニア、ワシントンDC、トロント、リオデジャネイロ、北京、上海、ベルリン)を巡回し、延べ約4万人を動員した。

なお、スウェーデンは人口およそ950万人の小国ながら、科学技術やエネルギー・環境からデザイン、福祉の分野まで、国際的に活躍する企業を数多く生み出している。その原動力となっているのは、国民一人ひとりのアントレプレナーシップ(起業家精神)にあり、スウェーデン政府は起業を目指す人材を支援する環境を整えるだけでなく、財政面からも企業の成長を支えるなどして、国際的な競争力を高めるサポート体制を充実させている。

ちなみに、同展で紹介されるもの以外にも、インターネット通話サービス「Skype」や音楽ストリーミングサービス「Spotify」、すでになくてはならないものとなっているファスナーや心臓ペースメーカーも、実はスウェーデンの発明品である。