10月1日~5日まで千葉県・幕張メッセで開催されているCEATEC JAPAN 2013。WPC(Wireless Power Consortium)がQiブースを設置しており、搭載端末や次世代の10W/15W規格についてアピールしていた。

Qiは、ワイヤレス充電パッドに対応端末を置くだけで充電ができるようになるワイヤレス充電の世界標準規格。規格を推進するWPCには、世界170社以上が参画している。

Qi搭載のスマートフォンは、世界で56端末が発売されており、ブースには国内モデルをメインに多くの端末が並んでいた。国内向けスマートフォンでは、「ドコモが企画を推進していることもあり、現状はドコモ向けがメインとなっているが、世界中で対応端末が増えてきているため、KDDIやソフトバンクも、今後対応端末が増えてくるのではないか」(説明員)としていた。

Qiは、ワイヤレス給電に「電磁誘導方式」を採用しており、コイルと電磁石の磁束作用を利用してケーブルを挿すことなく充電を可能としている。

ワイヤレス給電の仕組み

現在は、最大電力が5Wの仕様が策定されているが、説明員の話では来年の春先までに10W/15W規格の策定が見込まれているという。これにより、「現在はムービーなどを再生しながら充電すると放電電力が上回って充電できない状態になっていたが、今後はそういった心配がなくなる」(説明員)としていた。 ブースでは、DENSOが車載型Qi充電トレイを展示していたほか、ソニーが10W/15W受電の薄型コイルなどを展示していた。

ソニーの受電ソリューション