SBI証券は9月30日、トルコリラ建MMFの取扱いを開始した。これにより、同社の外貨建MMFの商品ラインナップは、主要ネット証券最多という7通貨9銘柄になる。

外貨建MMF(Money Market Fund)とは、格付の高い債券やコマーシャル・ペーパーなどで運用される、比較的安定性の高い公社債投資信託。外貨預金に比べて利回りが高いことや、いつでも換金できることなどの特徴から、グローバルな投資ニーズがますます高まるなか、個人投資家の注目を集めているという。

同社の顧客は外貨建債券の利金、償還金、売却代金を受け取る際に、一部の通貨を除き同該債券の現地通貨で受け取ることができる。このたびのトルコリラ建MMFの提供開始により、現金で持っているトルコリラの運用が可能となるという。円安時などを狙って任意のタイミングで日本円への為替取引をするまでの間や、新たにトルコリラ建債券を購入するまでの間なども分配金を得ることができ、より効率的な資金運用が可能となったとしている。

同社は現在、外貨建MMFについては、米ドル建、ユーロ建、カナダドル建、豪ドル建、ニュージーランドドル建、南アフリカランド建の合計6通貨8銘柄を取り揃えていて、新たにトルコリラ建が加わることにより、顧客の利便性が大きく向上するという。また、同社は外貨建債券において主要ネット証券最多という12通貨を取扱うなど外貨建債券の拡充に努めているとしている。トルコリラ建債券についても2008年から取扱いを開始していて、経済・社会情勢に合わせて個人投資家の皆様のグローバルな投資ニーズにお応えする商品の取扱いの拡充に努めてきたという。

同社は今後も、顧客の国際分散投資ニーズにきめ細かく対応するべく、より一層のサービス拡充に努めていくとしている。