連続ドラマW『LINK』の完成披露試写会が29日、都内で行われ、キャストの大森南朋、田中麗奈、玉山鉄二、黒木瞳、武田鉄矢らが出席した。

前列左から、深川栄洋監督、黒木瞳、大森南朋、田中麗奈、武田鉄矢、後列左から、ミムラ、玉山鉄二、綾野剛、田中直樹

映画『神様のカルテ』などを手掛けた深川栄洋監督が初の連続ドラマに挑んだ同作は、8人の群像劇を描いたヒューマンミステリー作品。元警察官の寺原(大森)は、民自党の幹事長・松岡(武田)の警護にあたる。一方、内部告発をしたことから地方に飛ばされていた検事の櫻井(黒木)は、特命の辞令を受けて東京地検特捜部へ帰任。そんな中、現金輸送車の襲撃事件が起こったことをきっかけに、人々は思いがけない形で関わり合っていく――というストーリーで、ドラマはWOWOWで、10月6日(22:00~)から放送(全5回、第1話無料放送)。

舞台あいさつには、大森、田中、玉山、黒木、武田のほか、キャストの綾野剛、ミムラ、田中直樹と深川栄洋監督が出席。主演の大森は「主演をはれるキャストばかりで、僕が真ん中にいるのがおこがましいくらい」と恐縮すると、深川監督は「絶対に観て損はさせない。キャスト、スタッフで暑い夏を駆け巡りました」と胸を張ってPR。一方、襲撃された信用金庫の社員・石川を演じた田中麗奈は「珍しく、自分が役と同一人物になっちゃう感覚でした。自分自身が冒険してスリルを味わっていました」と撮影を振り返り、黒木は「演じている時は辛かったけど、やり遂げた感がある。後味の良い爽やかな作品になった」と笑顔でアピールした。

武田はやり手の政治家を演じたが、MCに政治家への興味を聞かれると「イメージがあるから、文部科学大臣になって教育界をいじりたい」と語り、「中学3年間の内、どこへ行ってもいい“遊学”期間を半年間設けたい。その間の交通費や食費は全部国が出す。子どもたちはもっと楽しくなると思う」という発言も飛び出すと、観客は拍手喝采。また、上司の妻と不倫中という役柄のため、ラブホテルのシーンが多かったという田中直樹は「最近の設備を勉強していたので、撮影の合間も忙しかった。都心から川を越えると安くなるんだな~とか」と笑わせ、タイトルにちなみ"繋がり"のエピソードを聞かれた綾野は、「箱根駅伝は、若者たちがただタスキを繋ぐために人生を賭けて走ってる。すごくないですか? お正月は是非見て下さい!」と熱弁してキャスト陣を失笑させていた。