俳優・福山雅治が主演を務め、是枝裕和監督がメガホンを取った映画『そして父になる』が、ハリウッドでリメイクされることが28日、明らかになった。同日、東京・新宿ピカデリーで行われた初日舞台あいさつで発表された。

『そして父になる』のハリウッドリメイクを喜んだ福山雅治

今年5月の第66回カンヌ国際映画祭で10分間以上ものスタンディングオベーションを受け、審査員賞を受賞した同作。子どもを取り違えた2つの家族をとおし、切なくも愛おしい感動のドラマを描き出した。公開初日を迎えたこの日、福山は、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキーらと登壇。欠席した是枝監督は、アメリカ・ロサンゼルスからの国際電話でハリウッドリメイクを発表した。

是枝監督が、「急きょ決まったんですが、ドリームワークスとのリメイク契約が成立しました」と報告すると、観客からは「おぉ!」という歓声と共に一斉に拍手が起こった。スクリーンにはスティーヴン・スピルバーグと握手を交わした写真が映し出され、是枝監督は「4時間前くらいに撮影したものです」と説明。26日にリメイクが正式に決定し、27日に急きょ渡米した。スピルバーグは今回のリメイクについて、「パワフルな人間ドラマに非常に感銘を受けた。生涯に一本の映画に関わる機会に、感謝をしたい」とのコメントを寄せている。

これを受け福山は「監督おめでとうございます」と祝福し、「スピルバーグ監督が気に入ってくれて、アメリカでリメイクされるということで大変うれしく、光栄に思っております」と喜んだ。そして、「どんな風にリメイクされるのか。リメイクといってもいろんなことが起こる場合がありますから」と期待を寄せると、リリーも「そうですね」と同意し、「自分の方をどういう方がやられるのかも気になりますしね」と感想を語っていた。