JR東日本新潟支社は、「秋田デスティネーションキャンペーン」(10月1日から12月31日まで開催)に合わせ、583系車両を使用した臨時急行「秋田DC号」(6両編成)を直江津~大曲間で運転する。団体専用の夜行列車としての運転で、11月8日21時08分に直江津駅を発車し、9日8時11分に大曲駅に到着する。定員は114名。

国鉄時代に東北方面の寝台特急などで活躍した583系(写真はイメージ)

1968(昭和43)年に登場した583系は、寝台と座席の両方の設備を兼ね備えた581系をもとに、東北エリアの特急用として耐寒耐雪設備を施した車両。セッティングを変えることで、昼間は座席車、夜間は寝台車として使用できた。581系を最初に使用した列車、寝台特急「月光」にちなみ、「月光型電車」の愛称でも知られたという。

今回、臨時急行「秋田DC号」に使用されるのは、JR東日本秋田車両センターに所属する6両編成で、かつて急行「きたぐに」として運行していた車両とほぼ同じタイプ。「秋田DC号」では、通路をはさんで片側をボックスシート、反対側を寝台とするため、座席4席と3段ベッドを2~3名で使用できるとのこと。

「秋田DC号」は団体専用列車で、乗車するにはツアーへの申込みが必要。同列車の車中で1泊する2泊3日のツアーが「びゅう商品」として発売される。直江津駅発着、または新潟駅発着で、旅行代金は2万6,200~3万4,500円。