ソニーは9月26日、ハイレゾリューション・オーディオファイル再生対応のUSB DACアンプ「UDA-1」およびプリメインアンプ「TA-A1ES」を発表した。いずれも発売は10月26日で、希望小売価格はTA-A1ESが220,500円、UDA-1はオープン価格となっている。HAP-S1の推定市場価格は50,000円前後。

TA-A1ES

「TA-A1ES」

TA-A1ESは、定格出力80W×2(8Ω)のプリメインアンプ。プリアンプ部に新設計のFET入力バッファーアンプ回路を採用し、優れた電気的特性を実現。プレーヤーなどの再生機器側のアンプ能力によらず音質を保ち、またボリュームによる音質変化も抑えられ、ハイレゾ音源の原音の魅力を豊かに表現することができる。

パワーアンプ部には、音の濁りを抑えて原音に近い状態での再生を実現する新技術「シングルPP&Hi CURRENT AMP」を搭載。トランジスタの温度上昇に伴う不具合等を避けるためのエミッタ抵抗を、回路の工夫により抑制し、より純度の高いサウンドを実現する。

さらに、ボリュームに応じてA級動作領域を調整する「スマートバイアスコントロール」を採用。小音量再生時には無駄な発熱を抑える一方、大音量再生時にはA級動作領域を拡大することで高音質なサウンドが楽しめる。

背面

主な仕様は、スピーカー適合インピーダンスが4Ωまたはそれ以上、全高調波ひずみ率が0.008%以下(1KHz10W時)、周波数特性(パワーブロック)が10Hz~100kHZ(±3dB)、S/N比が96dBとなっている。入力インタフェースはアナログ5系統(RCA×4系統、XLR×1系統)を搭載。消費電力は180W、サイズは約W430×D420×H130mm、質量は17kg。

UDA-1

「UDA-1」

UDA-1は、DSD(2.8/5.6MHz)およびPCM(44.1k/48k/88.2k/96k/176.4k/192kHz・16/24/32bit)の再生に対応するUSB DACアンプ。PCをUSBケーブルでつなぐ場合はもちろん、「ウォークマン」シリーズの高音質モデル「NW-ZX1」「NW-F880」を専用ケーブルで接続して使用することもできる。最大出力23W×2のL/Rチャンネル独立型の広帯域パワーアンプを搭載しており、左右の音の干渉を抑えたクリアなサウンドを実現する。

また、シャーシは高剛性のものを、またヘッドホン端子やRCA端子は酸化防止の金メッキ処理が施されたものを採用するなど、厳選したパーツ構成により、クリアなサウンドを楽しめるようになっている。さらに、192kHz/32bit対応のD/Aコンバーターからのアナログ出力を、セレクターやコネクタを介さずに行える端子を備えている。

背面

主な仕様は、周波数特性が10Hz~100kHz(+0dB、-3dB)、S/N比が100dB、スピーカー適合インピーダンスが4~16Ω、搭載する接続インタフェースがUSBポート×2基(Aタイプ×1基、Bタイプ×1基)、光デジタル入力×1系統、同軸デジタル×1系統、ライン入力(RCA)×1系統、ライン出力(RCA)×1系統、ヘッドホン出力×1系統となっている。

消費電力は40W、サイズはW225×D262×H74mm、重量は約4kg。