IDTは、JESD204Bに対応する高速クロッキング機能を備えた低ノイズで構成/設定が可能なクロック・ファンアウト・バッファ「IDT 8V79S690i」を発表した。

同製品は、同社のJESD204B対応RF-PLLチップセットを補完する、位相遅延の設定が可能で付加位相ノイズを低く抑えたJESD204B対応の2チャンネル クロック/SYSREF信号ファンアウト・バッファ。

614.4MHzと1228.8MHzの周波数をサポートしているほか、SiGeプロセスを用いることで、低い追加位相ノイズと高い電源ノイズ除去性能を実現し、高い周波数のクロックとSYSREF信号の分配を可能にした。また、2チャンネルを備えており、LVPECL/LVDSクロックについては1:10のファンアウト、LVDSのSYSREF信号については1:8のファンアウトを提供するほか、クロック出力は、無線ボードの同期の確立と、最適な性能を得るためのシステムの微調整を柔軟に行えるようにするために、振幅と位相遅延(101psステップ)の両方を設定/変更できるようになっている。さらに、パワーダウン制御の設定も可能なため、システム効率を向上させるための複雑な省電力処理も行うことが可能となっている。

なお、同製品は現在、特定顧客向けにパッケージは10mm×10mmの72ピンVFQFPNを採用したサンプル品が出荷されている状態となっている。

IDTのJESD204B対応クロック・ファンアウト・バッファ「IDT 8V79S690i」のパッケージイメージ