村田製作所は9月19日、電動バイク向け非絶縁型DC-DCコンバータの量産を開始したと発表した。

現在、新興国では日常生活の移動手段として、バイクが広く利用されているが、排気ガスによる環境汚染やガソリン代がかさむという問題を抱えている。そのため、今後は電動バイクが普及、拡大していくものとみられる。そこで今回、電動バイクの製造販売を手掛けるベンチャー企業テラモーターズの新型電動バイク「A4000i」向けに非絶縁型DC-DCコンバータを開発した。同製品は、バッテリーから供給される電力をヘッドライトなどの補器で使用するために、48Vから12Vに降圧する役割を果たす。今後は、電動バイク用をはじめとして、3輪EVおよび4輪小型EV車両にもラインナップを拡大する計画という。

同DC-DCコンバータは、これまで車載用で培った信頼性設計技術をベースにしているため、非常に信頼性が高く、過酷な新興国の道路でも安心して使用できる。さらに、非絶縁タイプで構成しているため高効率・小型化も実現した。また、5V出力も兼ね備えており、USB電源の供給などにもこれ1台で対応できる。

なお、量産は2014年2月よりワクラ村田製作所にて開始する。さらに、数量拡大に伴う海外工場での生産も視野に入れているとしている。

村田製作所の電動バイク向け非絶縁型DC-DCコンバータ