東京メトロは19日、銀座線、丸ノ内線、東西線のダイヤ改正について発表した。実施日は銀座線と丸ノ内線が11月1日、東西線が12月2日。夜間・深夜時間帯と朝ラッシュ時の増発がおもな内容となる。

写真は丸ノ内線池袋行の電車

銀座線と丸ノ内線は、今回のダイヤ改正で平日夜間・深夜時間帯の利便性が向上。銀座線は20~22時台に渋谷行の電車3本(浅草発2本・上野発1本)、浅草行の電車3本を増発。丸ノ内線も21~23時台に池袋~荻窪間の電車3往復を増発する。両路線の運転本数を合わせることで、赤坂見附駅での接続改善も図られる。

丸ノ内線では、平日の最終電車の区間延長も実施。現行の中野坂上行終電を荻窪行に、続いて運行される新宿行の電車を中野坂上行に変更する。現在、丸ノ内線の荻窪行終電は新宿駅24時15分発、中野坂上行終電は新宿駅24時22分発だが、11月1日以降、新宿駅での終電の発車時刻は荻窪行が24時22分発、中野坂上行が24時30分発に。荻窪行終電の時刻繰下げにより、JR中央線三鷹方面との接続も改善されるという。

丸ノ内線・銀座線は土休日の朝時間帯も電車を増発し、ともに運転間隔を現在の5分から4分に短縮。赤坂見附駅での接続改善を図る。その他、丸ノ内線は平日朝8時台の新宿駅発着の電車1往復を荻窪駅発着に区間延長し、銀座線も平日朝8~9時台の渋谷発上野行4本、上野発渋谷行6本を浅草駅発着に変更する。

東西線は東陽町行終電が妙典行に区間延長

東西線のダイヤ改正では、中野発東陽町行の終電(平日は中野駅24時1分発、土休日は中野駅23時51分発)が妙典行に区間延長され、南砂町~妙典間各駅で終電の到着時刻を繰り下げる。その他、平日深夜22~23時台に中野~西船橋間の電車が2往復増発され、平日朝6時台の東陽町発の電車2本が西船橋発に変更される。

東京メトロの発表によれば、東西線で2014年度中をめどに、現在の中野発東葉勝田台行終電の後に中野発西船橋行の電車1本を増発し、妙典駅から西船橋駅への最終時刻を繰り下げるとのこと。なお、同社は各路線の終電時刻繰下げに関して、「東京の地下鉄の運営改革会議」における東京の地下鉄サービス改善・一体化施策の実現にも寄与するものとしている。