JR東日本はこのほど、今冬以降に釜石線で運行する「SL銀河鉄道(仮称)」の車庫(SL検修庫)のデザインを発表した。

盛岡駅構内西口に新築されるSL検修庫の完成イメージ

車庫は旧国鉄時代の盛岡工場を思い出させるレンガ調の外壁に、大きなアーチ窓を配した印象的なデザインとなる。SLの運行に備えて改修を進めている盛岡駅構内西口の転車台付近に新築する。完成予定は11月末頃。

「SL銀河鉄道(仮称)」は、岩手県営運動公園内の交通公園に展示保存されていた蒸気機関車C58 239号機を復元し、同機牽引の列車として運行しようという計画。盛岡駅での転車台改修や車庫の新築に加え、遠野駅では給水設備を、釜石駅では車庫・転車台・給水設備などをそれぞれ整備し、運行に備える。

大宮総合車両センターで整備中のC58 239号機のボイラー

大宮総合車両センターで整備中のC58 239号機の台枠

なお、C58 239号機は現在、大宮総合車両センターで解体・整備が進められているとのこと。製造から73年を経ているため、修繕が必要な箇所が多く、12月末頃まで復元工事を継続。復元工事完了後に試運転を行ってから岩手に戻り、岩手県内でも試運転・訓練運転を行う。営業運転の時期などの詳細は、復元の状況を踏まえつつ、今後発表されるという。