村田製作所は9月13日、ヘルスケア向け医療規格に対応した標準AC/DCコンバータの量産を開始したと発表した。

医療機器市場は、先進国の高齢化や新興国の経済成長を背景に拡大を続け、機器の高機能化も進み、電子部品の需要が高まっている。また、さらなる省スペース化や部品の高密度実装が求められている。こうしたニーズに応えるため、高密度実装を採用しながら、高効率で医療安全規格に対応したAC/DCコンバータを開発したという。

具体的には、IEC60950-1(2nd)、EN60950-1(2nd)、IEC60601-1(3rd)、ANSI/AAMI ES60601-1といった各安全規格に適合している他、40W/65Wの小型高密度設計、2×4インチの小型フットプリントを特徴としている。

また、リモートセンス、ユニバーサルAC入力、1U(高さ44.45mm)パッケージに対応させた。

「MVAD065-48」は、変換効率90%の高効率を実現。IEC60950-1準拠の製品は高度5000mでの使用にも対応している。この他、無負荷時損失0.3W未満を達成している他、ErP/Energy Star Level Vにも準拠する。

村田製作所のヘルスケア向け医療規格に対応した標準AC/DCコンバータ