上映初日を迎えた『ウルトラセブン』史上初の舞台化作品『独りぼっちの地球人 feat.ULTRASEVEN』の最終通し稽古が11日、東京・新宿SPACE107で行われ、本番前には風見しんごとAKB48・田名部生来、森次晃嗣ら主要キャストが意気込みを語った。

前列左から平田弥里、森次晃嗣、風見しんご、田名部未来、加瀬信行、後列左からウルトラセブン、南翔太、大滝明利、メトロン星人

45年前の1967年に放送され、円谷プロダクションが1967年に製作した特撮TVドラマ『ウルトラセブン』は、セブンや怪獣・星人といったキャラクターの魅力のみならず、子供向けドラマでありながら練りこまれたシナリオ、そこに秘められたメッセージ性が、当時多くの少年少女たちを虜にした不朽の名作。舞台『独りぼっちの地球人 feat.ULTRASEVEN』は、そんなウルトラセブンにかつて勇気とヒーローへの想いを受け取りながら、いつしか忘れかけた一人の男を中心とした物語が描かれる。

劇中には『ウルトラセブン』の音楽や映像が散りばめられているほか、意外な形でセブンたちが登場する。また、メインキャストたちも『劇場版ウルトラマンコスモス2』でキド隊長役を務めた風見、『ウルトラセブン』モロボシ・ダン役の森次をはじめ、歴代のウルトラマンシリーズに出演したキャストが多数参加しているのも魅力。舞台は9月12日~16日の5日間にわたって東京・新宿SPACE107で上映される。

主人公・橋守役の風見は「この舞台のお話を頂いた時、50を過ぎてやっとウルトラマンに変身できると思ったんですが、残念ながら君は変身しないと円谷プロさんに言われました(笑)」と笑いを誘いつつ、「『ウルトラセブン』をモチーフにしていますが、昭和世代、ブラウン管のウルトラシリーズをワクワクしながら見ていたお父さんお母さんに子供の気持ちに戻って見てもらいたい舞台になっています。よろしくお願いします」とあいさつした。

娘のゆり子を演じ、AKB48一のアニメ・特撮ファンとして知られる田名部は、8月の記者発表会時と同様にウェディングドレス姿で登場。「人生初めてのウェディングドレス、錚々たるウルトラファミリーの役者さんたちに囲まれて、特撮ファンでいて良かったと思う瞬間です」と幸せを噛みしめ、「この舞台を見てウルトラ作品の素晴らしさや、今の私の幸せな気持ちを届けられたらなと思います」と本作をアピールした。

そして、謎めいた警備員の役で出演する『ウルトラセブン』のオリジナルキャストである森次は「猛暑の中の稽古で私も年を感じましたが、若い人との稽古でエネルギーをいただきました。疲れきった警備員ですが、まだまだがんばります」と力強く語っていた。

『独りぼっちの地球人 feat.ULTRASEVEN』は、9月12日~16日に新宿SPACE107で上演され、当日券の販売も予定されている。

(C)円谷プロ