米Intelは10日(現地時間)、北米サンフランシスコにて開催中のIntel Developer Forum(IDF) 2013での発表として、同社初となる22nmプロセス採用SoC「Bay Trail」を今週中にリリースすること、14nmプロセスを採用した最初の製品になる次世代Core「Broadwell」を2013年末にリリースすること、Atomにおいても14nmプロセスを採用したと製品を来年から市場投入する計画であることなどを明らかにした。

今週中のリリース予定が発表された22nm世代のSoC、「Bay Trail」(開発コード名)は、CPUコアとして「Silvermont」(開発コード名)をベースとするSoC。低消費電力で電力効率に優れる点が特徴で、AndroidやWindows OSを搭載するタブレットや、2 in 1デバイス(コンバチブルノート等)向けに提供する。

「Quark」のパッケージ。チップは指先サイズで非常に小さく見える

さらに、デバイスの低消費電力化への取り組みでは、「Intel Quark」プロセッサファミリも発表した。Quarkは、Atomよりもさらに小型で低消費電力であるというx86 CPUとされる。同製品を搭載したフォームファクタのリファレンスボードを2013年第4四半期中にサンプル出荷するとし、パートナー企業による、産業/エネルギー/運輸などの市場セグメント向けにカスタマイズ/最適化されたソリューション開発を支援するという。

またモバイル機器に向けては、現在、同社が提供を進めているLTEモデムチップ「XMM 7160」に続く、次世代LTEモデム製品「Intel XMM 7260」を2014年に出荷する計画であることも発表した。これにより将来の先進的な4Gネットワークの導入を見越したキャリア・アグリゲーションなど、最先端のLTE向け機能が提供されるようになるという。

既存なPCマーケット向けの製品としては、次世代Intel Coreとして知られる14nm世代のCPU「Broadwell」(開発コード名)が、2013年末までに生産を開始する計画であることを改めて発表した。現行のHaswellからさらに、性能、電力効率、バッテリー持続時間を高めた2 in 1型やファンレス型、UltrabookなどのPCを実現するとしている。

また14nmプロセスをベースとした製品では、Atom製品向けの次世代アーキテクチャ「Airmont」(開発コード名)を発表。Airmont(14nm世代)は、現行のSilvermont(22nm世代)の後継となるAtom向けプロセッサアーキテクチャで、これをベースとしたAtom製品が2014年中に市場投入する計画という。

「Silvermont」の後継として登場する14nmの「Airemont」