9月21日劇場公開、そして全世界同時ネット配信される坂本浩一監督の特撮ヒロイン映画『白魔女学園』のプレミア先行上映会が9日、東京・渋谷のシネクイントにて開催され、坂本監督と本作に出演するアイドルグループのでんぱ組.inc、山谷花純、タカオユキが登壇した。

左からタカオユキ、山谷花純、でんぱ組.incの相沢梨紗、夢眠ねむ、最上もが、古川未鈴、成瀬瑛美、藤咲彩音

『白魔女学園』はテレビ朝日と東映による共同制作の特撮ヒロイン映画で、『仮面ライダーフォーゼ』や『パワーレンジャー』シリーズ、現在放送中の『獣電戦隊キョウリュウジャー』で知られる坂本浩一監督と、『けいおん!!』や『ガールズ&パンツァー』の脚本家・吉田玲子がタッグを組んだ作品。舞台は魔女を育成する白魔女学園で、心に「痛み」を抱える少女たちが、上級生たちから課せられた厳しい訓練(エチュード)を経て、魔女の能力に目覚めていく姿、美しくも悲しいバトルロイヤルが描かれる。アクション監督も兼任している坂本監督による、少女たちの壮絶なアクションシーンも見どころとなっている。

観客からの大歓声を浴びながら坂本監督、神秘的な白い制服姿で最上もが、夢眠ねむ、古川未鈴、成瀬瑛美、藤咲彩音、相沢梨紗のでんぱ組.incの6名と山谷、タカオが登場。それぞれに映画の見どころや自身の役柄を語っていった。白鳥もがを演じる最上は「とにかく、最初から最後まで、みんなが真剣に取り組んだ作品をお楽しみください!」と、本作に全力で取り組んだことを明かし、綿貫ねむ役の夢眠は「私が演じる綿貫さんは白鳥さんにベッタリな役なんです。彼女の底力みたいなところを本編で観ていただけたらと思います」とアピール。

雪野美鈴を演じた古川は「すごく真面目で根暗な感じの役です。個人的な見どころは、(小宮有紗が演じる)杏先輩に耳を"はむっ"と甘噛みされるシーンがありまして、すごく恥ずかしかったんですけれど、がんばって演じてみました」とはにかみながら、見どころを語った。小田巻瑛美役の成瀬は「小田巻瑛美というキャラクターは、前半と後半でガラリと印象が変わるので、演じるのが難しかった。その分すごく面白くて、かなり気持ちを込めて演じました」と難解な役柄を明かしていた。

そして、塩見彩音役の藤咲は「セクシーシーンやアクションシーンがたくさんありますが、私はアクションが初めてだったので、坂本監督やスタッフさんたちにいろいろ優しく教えていただきながら、とてもいいアクションができていると思います!」と、坂本監督直伝のアクションに自信を覗かせる。菊田梨紗役の相沢梨紗は「ごきげんよう……」と役になりきってあいさつした後、「菊田梨紗はちょっとイジワルな上級生の一人なんですけれど、そんな上級生と新入生たちの心の移り変わりの部分を観てもらえたらうれしいです」と、本作のドラマ的な魅力をアピールしていた。

「でんぱ組.inc」の6人に続き、白鳥かすみを演じる山谷は「謎が多いミステリアスな存在ですので、この場ではあえて口を閉ざさせていただきます。一つだけ言えるのは、本気で白鳥かすみという役を演じさせていただきましたので、その本気がみなさんに伝わればいいなと思います」と、役にかける情熱を吐露。そして、ナレーションを務めたタカオユキは「従来のアイドルではない、ある意味アイドルを捨てたかのような迫力」と、本作のアクションシーンを絶賛。「白魔女学園めっちゃオモロいから、みんな最後まで観てな!」と関西弁でアピールし、観客を沸かせた。

坂本監督は、彼女たちを含む大勢の美少女キャストを演出するにあたり「みんな、深夜の撮影でスタッフがヘロヘロになっているときでもテンション変わらず、キャーキャー言ってて元気なんですよ。だから僕もテンション上げてがんばりました」とコメント。そして「特に瑛美ちゃんみたいにテンションの高い人は、今まで出会ったこともないくらい(笑)。彼女についていくために、撮影直前に"よし、行くぞ!"なんて気合を入れてね。そんな美少女たちの元気な部分を、映画から感じていただけるとうれしいです」と話していた。

それぞれのあいさつが終わり、ここでフォトセッション……というところに突然、悪の秘密結社「ショッカー」戦闘員が乱入。実は『白魔女学園』の大ヒットを祈願し、坂本監督と出演者たちに白い「百合の花」をプレゼントするためにやってきたのだという。意外に優しいショッカー戦闘員たちに囲まれ、坂本監督の顔もほころんでいた。

映画『白魔女学園』は9月21日より、新宿バルト9ほかにて公開。また、映画公開と世界同時ネット配信を記念して、9月11日~23日まで渋谷PARCOパート1・7F特設会場にて、「白魔女学園カフェ」がオープンする。映画の設定資料や場面写真のパネル展示をはじめ、「白」にこだわったフードメニューも充実しており、でんぱ組.incメンバーが来店する日もあるという。