低自己放電タイプで、2,550mAhの高容量を実現した単3形Ni-MH充電池「THE IMPULSE TNH-3AG」

東芝ホームアプライアンスは9月9日、高容量タイプの単3形Ni-MH(ニッケル水素)充電池「THE IMPULSE TNH-3AG」を発表した。発売は9月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は4本パックで1,800円前後。

三洋電機(現パナソニック)の「eneloop(エネループ)」が登場して以降、Ni-MH充電池では、自己放電が少ないタイプが主流となっている。今回東芝が発表したTNH-3AGも、フル充電後1年経過しても約75%の電池容量残存率を保つ低自己放電タイプだ。しかし、低自己放電タイプのNi-MH充電池は、それまでのNi-MH充電池に比べて容量が少ないという課題を抱えていた。従来の単3形Ni-MH充電池では2,500mAhが標準的な容量で、なかには2,700mAhを超える高容量モデルも存在した。それに対して、低自己放電タイプのNi-MH充電池では、単3形の標準的な容量は2,000mAhと、用途によっては従来タイプのNi-MH充電池を選択したほうが良いことになる。

今回発表されたTNH-3AGは、負極板と正極板の薄型化と正極板の高密度充填により、低自己放電タイプでありながら、従来タイプと変わらない2,550mAhの高容量を実現。現時点での業界最高レベルとなっている。

なお、使用できる充電器は現時点では「TNHC-34HC」のみと限られている。11月には、専用充電器と単3形充電池4本のセット「TNHC-34AHG」が発売される予定だ。TNHC-34AHGの価格はオープンで、推定市場価格は4,000円前後。