人は生きていく上で、いろいろと迷うことがあります。しかし、どんなに迷って苦しんでも、人は道を外れてはいけません。心が弱った時などには、この言葉を思いだしてもらえたらと思います。

本日の論語

『子曰、誰能出不由戸、何莫由斯道也』(子曰く、誰かよく出ずるに戸によらざらん、何ぞこの道によるなき)

意味

家を出入りする時に、戸口を通らないで済ませられる人はいない。それなのに、どうして道理の道をちゃんと通る人はいないのだろう。

解説です!

家に出入りする時、必ず戸口を通る必要があります。ところが人間であることの価値を高める「仁徳の道」をきちんと通る人は、とても少ないのが現実です。物事には全て守るべき道理があって、人は必ずこれに従わなくてはいけないはずなのに、どうして守られないのか不思議だということを言っています。

こんなシーンで役立ちます!

会社は利益を出さなくては存続しません。しかし、利益を出すためには色々な決断を下す必要があります。もし、何か重大な決断をしなければいけない場面になって、どれかを選ばなくてはいけなくなった時は、まずそれが、道(社会的ルール)を外れていないかを考えてください。ルールを外れた決断は、その場は取り繕うことはできるかもしれませんが、いつか必ず何らかの災厄をもたらしますから。