現在第一線で活躍する監督たちが「特撮」についてふんだんに映像を使用して語り尽くす約3時間半の特別講座「今、改めて特撮」が、9月14日より東京・渋谷シネクイントにて行われることが決定した。

左から樋口真嗣、尾上克郎、柳家喬太郎、犬童一心、矢口史靖

特別講座は同日より開幕する「PFFぴあフィルムフェスティバル」のオープニングイベントとして実施。二部構成で行われ、第一部では「特撮博物館とは」と題して、昨年東京都現代美術館で開催され29万人の動員を集め大きな話題となり、現在は全国行脚中の「特撮博物館」の成り立ち秘話や、発起人たちの切実な失われていく技術への想いが語られる。聞き手に落語家の柳家喬太郎氏を迎え、ゲストに尾上克郎監督(『のぼうの城』『巨神兵東京に現る』など)、樋口真嗣監督(『ガメラ 大怪獣空中決戦』『のぼうの城』など)が登場する。

そして、第二部「今、改めて特撮」では、映画監督が「何故特撮なのか」を映画という視点からさまざまな角度で追求していく。聞き手は犬童一心監督(『ジョゼと虎と魚たち』『のぼうの城』)で、第一部の尾上監督、樋口監督に加え、『ウォーターボーイズ』や『ロボジー』などで知られる矢口史靖監督が登場し、特撮を語っていく。特別講座は無料招待制となっており、9月7日締切で特設サイトにて参加者を募集中。

なお、「PFFぴあフィルムフェスティバル」では、今年5月にこの世を去った特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンの代表作3作品『シンドバッド7回目の航海』(1958年)、『アルゴ探検隊の大冒険』(1963年)、『タイタンの戦い』(1981年)を追悼上映。彼が命を吹き込んだ、イマジネーションあふれる世界は、『ゴジラ』をはじめ、ジョージ・ルーカス、ティム・バートンら多くの映画人に影響を与えている。また、現在公開中のギレルモ・デル・トロ監督作『パシフィック・リム』でも、エンドクレジットにて、初代『ゴジラ』の本多猪四郎監督と共に、献辞を捧げられていることが話題となっている。

■特別講座「今、改めて特撮」
第一部「特撮博物館とは」10:45~12:00(予定)
聞き手:柳家喬太郎(落語家)/ゲスト:尾上克郎(特撮監督)/樋口真嗣(映画監督)
第二部「今、改めて特撮」12:15~14:30(予定)
聞き手:犬童一心(映画監督)/ゲスト:尾上克郎(特撮監督)/樋口真嗣(映画監督)/矢口史靖(映画監督)
会場:シネクイント(渋谷PARCO Part3 8階) 料金:無料(参加申込者招待制)※別途資料費として500円が必要