マカフィーは4日、Android向けの不正アプリに関し、2013年1月から4月までの各月ごとに、最も標的になりやすい国をMcAfee Blogで紹介した。不正アプリは、正規のアプリへの偽装や感染デバイスからの情報送信するものなどが対象。ロシアやインド、アメリカなどが上位となっている。

2013年の1月/2月/3月/4月に検出された不正アプリのトップ10のサンプルには、「正規のアプリケーションを偽装する」、「感染したデバイスから情報を盗み取る」、「勝手に課金SMSメッセージを送信する」、「感染したデバイスからルート権限の奪取を試みる」、「不正なアドウェアを表示する」などの不正プログラムが組まれている。

マカフィーは「国ごとの感染数は毎月変化する可能性があるが、被害が多い上位国はほぼ決まっている」と紹介。2013年1月から4月までの各月における不正アプリ検出国のシェアグラフでは、ロシアが1月/3月/4月で最多。インドは1月/2月/3月で2番目に検出率が高い結果となっている。

2013年1月から4月までの各月で不正アプリが検出された上位5国(シェアの高い順)
■1月 ロシア(36%) インド(16%) 中国(16%) アメリカ(10%) 日本(7%)
■2月 中国(35%) インド(24%) ロシア(20%) アメリカ(12%) ドイツ(2%)
■3月 ロシア(28%) インド(17%) スペイン(15%) トルコ(11%) 中国(8%)
■4月 ロシア(19%) 台湾(18%) アメリカ(16%) スペイン(13%) インド(9%)

各月における不正アプリの国別検出率(2013年1月から4月まで)

また、Android向けのマルウェアについては、各月でロシアが86%~88%を占める。Operaブラウザのインストーラを装い高額のSMSメッセージを送信する「FakeInstaller」がロシアで蔓延しているほか、端末をトロイの木馬化し機密情報を盗み取る「GinMaste」が中国で猛威をふるっているという。

各月におけるAndroid向けのマルウェアに関する国別検出率(2013年1月から4月まで)