総務省は9月3日、青少年のインターネットリテラシーに関する実態調査の結果を発表した。同調査では、2013年6月~7月に全国の高等学校1年生相当の約3500名に対し、アンケートと共にインターネットリテラシーを測るテストを行った。

発表によると、全体の99%がインターネット接続機器を保有していると答えており、スマートフォン保有者の割合は前年度調査時の59%から84%に大きく増加している。一方、携帯電話 / PHSの保有率は前年度の39%から17%に減少している。

「インターネットに接続する際、最もよく利用する機器」を尋ねた質問でも、スマートフォンを挙げる人の割合は前年度から大幅に増加しており、携帯電話 / PHSを挙げる人の割合は減少している。

保有するインターネット接続機器(発表資料より)

インターネットに接続する際、最もよく利用する機器(発表資料より)

機器別の利用時間は、スマートフォンとそれ以外の機器で大きな差がついている。スマートフォン以外の機器では、1日あたりの平均使用時間は「30分未満」が最も多いが、スマートフォンでは「2時間以上」という回答が最も多く、過半数を占めている。2時間以上利用する人の割合を前年度の調査結果と比較してみると、全体的に長時間利用する人の割合が減っているなかで、スマートフォンだけは2時間以上利用する人の割合が大きく伸びていることがわかる。

機器別1日の平均使用時間(発表資料より)

使用時間が2時間を超える割合(発表資料より)

スマートフォンアプリについては68%の人が10個以上のアプリをインストールしていると答えているが、実際に1ヵ月に1回以上使用しているアプリの数を尋ねた質問では、74%が「10個以下」と答えている。また、アプリの利用に伴う情報漏洩の危険性について、33%が「あまり知らない」「まったく知らない」と答えている。

アプリケーションのインストール数と使用数(発表資料より)

アプリケーションに情報漏洩の危険性があることの認知度(発表資料より)

このほか、インターネットリテラシーを測るテストでは、最もよく利用するインターネット接続機器が「PC」のグループは正答率が高く、スマートフォンでインターネットをよく利用するグループや、スマートフォン以外の機器を持っていないグループは正答率が低いという結果が出ている。

同調査のレポートは総務省のWebサイトから閲覧できる。