京都府出身者のホンネとは…

清水寺に金閣寺、祇園、嵐山……。日本の美しい四季と歴史文化を堪能できる都市、京都。日本人のみならず外国人にも人気の高い観光地だ。「修学旅行で訪れた思い出の地」という人もきっと多いはず。今回はそんな京都出身のマイナビニュース会員39人に、「京都府民のホンネ」を聞いてみた。

■京都府の地元自慢
・「1200年の歴史を誇る古都」(34歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「あんかけうどんが食える」(50歳/男性/情報・IT/技術職)
・「ドラマのロケ地によく地元が使われて、その場所がすぐ分かること」(24歳女性/金融・証券/専門職)
・「京都府宇治市の小学校にはお茶飲み場がある」(23歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「京都府は寺社の数が多く、任天堂の本社がある」(31歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「言わずもがな歴史の町で、歩いているといたるところで情緒を感じることができます」(28歳女性/情報・IT/事務系専門職)

■京都府の地元あるある
・「現在も日本の首都が京都だと思っている」(44歳男性/電機/技術職)
・「鴨川でのデートは等間隔に並んで座る」(46歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「京都弁は関東ではモテる」(35歳女性/その他/その他)

■ちょっと気になる・ライバル意識がある都道府県は?
・「東京が気になる、首都が東京ということに疑問を抱かざるをえない」(21歳男性/学生/その他)
・「東京に対して敏感、自分たちのいるとこが都だという意識がまだあるので、京都から上京という言葉に訂正したがる」(24歳女性/金融・証券/専門職)
・「神奈川県、鎌倉など神社仏閣が多いから」(50歳男性/情報・IT/技術職)
・「大阪府とはあまり合わない気がするから」(26歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「大阪府が気になる、働き手を取られてしまうから」(35歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「奈良県、ちょっと前までは全然気にしていなかったが、せんとくんが出てきてからはちょこちょこ気になります」(28歳女性/情報・IT/事務系専門職)

■相性がいい・親しみを感じる都道府県は?
・「石川県、小京都と呼ばれ昔から交流があるから」(31歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「北海道、テンションがあまり高くなく、まったりしているところが似ていると思うから」(26歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「兵庫県神戸市は、自分のいる京都と似て気品があると思っている人が多い」(24歳女性/金融・証券/専門職)
・「滋賀県、琵琶湖の貯水でお世話になっている」(34歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「大阪府、交通の便も良く、買い物などするには便利だから」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「奈良県、電車で行きやすいから」(30歳男性/その他/経営・コンサルタント系)

■絶対ここは外せないというスポットは?
・「祇園のあたり、間違いないから」(25歳女性/金融・証券/営業職)
・「嵐山、特に冬場の朝一番の景観」(40歳男性/通信/営業職)
・「金閣寺より銀閣寺の方が趣があってお勧めです」(34歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「宇治の平等院鳳凰堂、10円玉の裏にある建物と言ったら大抵ウケる」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「桂離宮、予約制ですが絶対に一生に一度は行ってもらいたいです」(28歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「三十三間堂、約1,000体の仏像が見られるから」(26歳女性/小売店/販売職・サービス系)

■テッパン土産といえば?
・「『漬物』西利や近為などおいしいお店が多いから」(35歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「『八つ橋』観光客向けだがハズレがないから」(24歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
・「やっぱり八つ橋が有名ですが、『京ばうむ』や最近は御茶所のお菓子などがおすすめです」(28歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「『豆腐』夏場にはオススメです」(50歳男性/情報・IT/技術職)
・「京都は八ツ橋もお土産で有名だけど、通な京都人には『阿闍梨餅』(あじゃりもち)が人気なのでこちらもオススメです」(24歳女性/金融・証券/専門職)

■総評
京都府民の地元自慢、神社仏閣の多さや歴史については言わずもがなだが、日本を代表する企業の本社がある点をあげる回答も多かった。京セラやワコール、任天堂など。他にも調べてみると、オムロンや村田製作所などが京都に本社を置いている。また、「天下一品」や「餃子の王将」など人気チェーン店の発祥地であることも自慢としてあげられていた。

そんな京都府民のライバル都道府県、1位は「大阪府」だった。「何かと犬猿の仲」で、「永遠のライバル」らしい。人柄も文化も街の雰囲気も随分異なる京都と大阪だが、お隣同士なだけに何かと気になる存在ということのようだ。首都である東京にライバル心を燃やす人も多く、「日本の首都といえば京都だ」という回答も複数見られた。

一方、親しみを感じる都道府県は「奈良県」をあげる人が多かった。お隣の県であり、古都であり寺社が多いことなど共通点も多く、「修学旅行ではセットになっていること」などが理由のようだ。石川県も、遺産や景観を大切にしている点が似ており親しみを感じるとのことだった。

絶対に外せないスポットは、清水寺や金閣寺、平等院鳳凰堂といった修学旅行でも定番の観光名所をあげる人が多かったが、「円山公園の夜のしだれ桜」や、「京都駅周辺を歩くだけでも楽しい」という地元民ならではの回答も。テッパン土産としては、「八ツ橋」がダントツの1位に。生地を蒸した生八ツ橋や、あん入りの生八ツ橋などいろいろあるが、筆者個人としては「堅焼き八ツ橋」が歯ごたえもよくおすすめだ。また、鶴屋吉信の「柚餅」や、満月の「阿闍梨餅」、マールブランシュの「茶の菓」などもあげられた。

「京都は特別」「日本一の観光都市」など自信に満ちた回答も見受けられた今回のアンケート。「京都に住む人はプライドが高い」と言われることがあるが、その歴史や文化は、そこに住む人たちの誇りと郷土愛によって保たれてきたのだろう。

調査時期: 2013年6月24日~2013年7月29日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 京都府出身39名
調査方法: インターネットログイン式アンケート