容姿が端麗すぎるという理由で、渡航先のサウジアラビアから国外退去になったとされていたオマール・ボルカン・アルガラ(Omar Borkan Al Gala)氏が29日に初来日し30日、取材に応じ、当時の一部始終を語った。

初来日し、取材に応じたオマール・ボルカン・アルガラ氏

31日にさいたまスーパーアリーナで開催される「第17回東京ガールズコレクション2013 AUTUMN/WINTER(以下TGC)」にゲスト出演するため、初来日したオマール氏。半年ほど前から世界各国からのファッションショーやイベントへの出演オファーが増えはじめ、10月までに8カ国12都市のツアーを予定するほど多忙な日々を送っている。オマール氏は「あのニュースの後から、僕の写真を見たたくさんの方が興味を持ってくれて。僕もファンになってくれた方々にぜひ会いたいと思って世界中を回っています」と語り、国外退去になったとして話題になった"イケメン騒動"の一部始終を明かした。

「あの日、仕事も兼ねて7日間、サウジアラビアに滞在することになっていました。仕事も終え、2日間だけフリータイムがあったので、友だちと家族を含めた6人でフェスティバルに行くことにしました。そこで、立ち入り禁止のところに間違えて入ってしまって…僕のことに気づいた女性たちがいて騒ぎになってしまったんです。宗教関係の警察の方が来て、宗教上の理由から未婚の男女が公共の場で話すことは禁じられていると説明されました。騒ぎが大きくなるので、退出を求められました」

オマール氏は、この騒動が起こる前からモデルなどの活動をしていたこともあって、サウジアラビアでもその存在が知られていた。「記事になったものを見るとハンサムすぎて出ていかなければならなかったと書いてありますが…」と照れ笑いを浮かべ、「僕の存在がすでに知られていて、それに気づいた女性たちが写真を撮ったり、イベントそっちのけで僕への注目が集まってしまった。それで、周囲の男性がジェラシーを…」と最後は言いづらそうにしながらも、実情を説明した。

また、国外退去と騒がれたことについては、「その騒動の後、カナダのバンクーバーに戻ったんですが、誰がどういうふうにメディアのその情報を伝えて、なぜそういうふうに大げさに書かれたのか分からない(笑)。そして、この事態にどう対処すればいいのかも分かりませんでした。7日間のツアーだったので、カナダへのフライトもすでに予約していたんですよ(笑)」と困惑している様子だった。

そして、ついにはTGCからのオファーがあり、初来日まで実現してしまった。オマール氏は、「そのことがきっかけでいろんな国に行けたり、こうして東京に来ることができるなんて想像もしていませんでした。とても幸せなことです」と不思議な巡り合わせに喜んでいたが、「でも…あのニュースが出る前よりも10倍以上働くことになってしまって(笑)」と少々お疲れ気味。それでも、「いろいろな国に行けることはとても幸せなことですし、私もたくさんの人にお会いしたいです」と今後のオファーにも積極的に協力していくことを伝えた。

昨晩、空港からホテルに向かう途中、あるポスターに写っていた女性がオマール氏の目に留まった。「以前、インターネットで見たことがあったんですが…あれは一体誰だろうと。水原希子さんという方だそうですね」と語り、それを聞いていたスタッフが翌日のTGCに水原が出演することを伝えると、一瞬驚きの表情を見せ、「OK」とはにかんでいた。

オマール・ボルカン・アルガラ氏は、1990年9月23日生まれのイラク・バグダット出身。モデル、ファッション、フォトグラファー、詩人などの経歴を持ち、現在はカナダで俳優業を学びながら、世界各国からのファッションショーやイベントへの出演オファーに応じている。