「女性が輝く日本」で示された具体的な政策・数値目標に対する評価

通信教育を手掛けるユーキャンは、全国20代~50代のビジネスパーソン654人を対象に、アベノミクス3本目の矢「成長戦略」の中であげられている「女性が輝く日本」に関する意識調査を実施した。調査期間は7月26日~28日。

政策で最も重要視されているのは「待機児童の解消」

「女性が輝く日本」で示された具体的な政策・数値目標に対する評価を、6つの項目別に聞いてみたところ、「評価する」(「とても評価する」と「まあまあ評価する」の合計)という回答が全項目を通して50%を超えた。最も評価が高かったのは、「待機児童の解消」で72.9%、次いで、「25歳~44歳の女性就業率向上」が68.3%、「第1子出産前後の女性の継続就業率向上」が64.1%となっている。

男女ともに9割の人が「女性の出産後の復職」に賛成

女性が出産後に復職することに対して意見(男性)

女性が出産後に復職することに対して意見(女性)

女性が出産後に復職することに対して意見を聞いてみたところ、「良いことだと思う」(「とても良いことだと思う(41.1%)」と「まあまあ良いことだと思う(49.5%)」の合計)という意見が90.6%を占めた。男女別で比較すると、男性88.8%・女性92.6%と女性がやや上回るものの、男女を通して前向きに捉えている様子がうかがえる。

女性が出産後に復職することに賛成な理由(男性)

女性が出産後に復職することに賛成な理由(女性)

また、その理由について聞いてみたところ、1位は「出産前までに培ったキャリアの活用(59.0%)」、2位は「仕事が好きなら出産後も続けるべき(52.1%)」、3位は「家計を支えるため(48.9%)」。この結果を男女別で比較してみると、ほぼ全ての項目で女性の回答率が男性を上回っていることから、女性がより前向きな姿勢であることがわかる。

適正な育児休暇期間の感覚は、女性の方が男性より「短い」

復職したい女性が育児休暇を利用する場合の適正期間(男性)

復職したい女性が育児休暇を利用する場合の適正期間(女性)

育児休暇期間はどのくらいが適正だと思うかについて聞いたところ、男性回答の平均値が「2年1カ月」だったのに対して、女性は「1年8カ月」と、およそ5カ月も開きがあることがわかった。

最も多かった回答は男女共に「1年間」。しかし、「2年間」以上の回答比率は女性よりも男性が高く、「半年間」以下の回答比率は、男性よりも女性の方が高いことから、"少しでも早く復職したい"という女性の前向きな思いが反映された結果となった。