来日中のヒュー・ジャックマンや真田広之、TAO、福島リラ、ジェームズ・マンゴールド監督が29日、東京・目黒にある目黒雅叙園にて行われた映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の来日記者会見に登場した。

映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の来日記者会見に登場したヒュー・ジャックマンと真田広之

同作は、『X-MEN』シリーズで人気を誇る、ワイルドな風貌に孤高の魂を宿し、あらゆる物質を切り裂く爪と驚異的な治癒能力を持つ、スーパーヒーローのウルヴァリンを主人公として描いた最新作。すでに全世界の興行収入が22億ドル(2200億円)を突破している。

今回のイベントは、同作の舞台が日本であることにちなみ、来日会見には珍しい和室で実施。会場に姿を現したH・ジャックマンは「オハヨウゴザイマス」と挨拶した後「この素晴らしい部屋を見てヒューヒューという気分なんだ」と覚えたての日本語を交えつつ、興奮ぎみにコメントした。また、同作の撮影を振りかえり「日本が大好きで日本で撮影したいとずっと思っていたので、夢が叶ったよ」と親日家ぶりを垣間見せ、真田との対決シーンについては、「日本にとっての国宝を傷つけずに無事撮影を終わらすことができて、ほんとに今、安堵感でいっぱいだよ。これまでのXメンシリーズでは2人ほど傷つけてしまったからね」と、真田を日本の国宝扱いすると、「僕の方こそ、オーストラリアの国宝を傷つけなくて良かった。傷つけたら、彼の世界中のファンに殺されるかもしれないし、それ以前に役を降ろされてしまうかもしれないということで、(降板することなく)今この場にいることができてほんと幸せです(笑)」と真田も負けじとH・ジャックマンを持ち上げた。

また同作で映画デビューとなったTAOは、出演のキッカケについて「H・ジャックマンの凄いファンだったからオーディションを受けた」と明かしたほか、撮影現場で真田に「なんで私が選ばれたか分からないんです」と弱音をはいたら「TAOは、味のついてない鮮魚なんだよ。監督が味のついていない魚を料理したい気持ちも分かるからね」という喩えでアドバイスをもらい、「私は"まな板の上の鯉"なんだ」と肩の荷がおりたというエピソードを披露。するとJ・マンゴールド監督が「ひとつ、真田さんの意見に同意できない点があります。どんな魚にも私はそれぞれ元々味があると考えています。私は彼女に、この映画にもたらす素晴らしいものがあると思ったんです」と補足した。映画『ウルヴァリン:SAMURAI』は9月13日より、TOHOシネマズ日劇ほか全国公開。