仕事では、もちろん利益を上げる必要があります。しかし、どんな方法を使ってでも利益を上げればいいというわけではありません。ビジネスには当然、ルールがあります。それを守らなければ、思わぬことで足をすくわれる場合もありますから、常に、この言葉を胸に仕事に励んで欲しいと思います。

本日の論語

『子曰、放於利而行、多怨』(子曰く、利によりて行なえば、うらみ多し)

意味

もし何事も利だけを考えて行えば人を害することになり、その結果、多くの人から怨みを受けることになる。

解説です!

人は社会の中で、いろいろな人と関わり合って生きています。それなのに自分の利益のことだけを考えて行動するようなことをすれば、多くの人から怨みを買うようになることになると教えている言葉です。会社ではもちろんですが、普通に暮らしている中でも、自分勝手でマナーが悪い人は少なくありません。そんな人は、知らないうちに他の人から疎まれるようになるものです。

こんなシーンで役立ちます!

会社などでルールを無視してでも、自分の利益になることをしようとする人はいますよね。また、そうした行動をしている部下に気づかない上司も少なくありません。一緒に仕事をしていると、悔しく腹立たしい思いをすることもあるかもしれませんが、心の中でこの言葉を思いだしてぐっと我慢してください。人の恨みとは怖いもの。その人もいつか、思わぬしっぺ返しを受けることになるかもしれませんよ。