FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは8月26日(協定世界時)、FreeBSD 9.2-RELEASEへ向けた最終準備リリースとなる「FreeBSD 9.2-RC3」を公開した。amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版のISOイメージおよびUSBのメモリイメージが提供されている。準備リリースはこれが最後になる見通しで、次は正式リリースとなる。イメージはFTPサイトからダウンロード可能。

RC2とRC3における変更点は次のとおり。

  • FreeBSD-SA-13:09.ip_multicast脆弱性への対応。一時的に利用するバッファサイズの計算に問題があり整数のオーバーフローが発生する可能性があった問題が修正されている。
  • sendfile(2)のバグを修正。NFS部分の実装に問題があり、デッドロックを引き起こす問題が明らかになった。この問題が修正されている。
  • sysctl値net.inet.tcp.experimental.initcwnd10の値をoffへ変更

RC3へはfreebsd-update(8)経由でバイナリアップデートが可能であるほか、SVN経由でソースコードからアップデートが可能。SVN経由でRC3のソースコードを取得するにはreleng/9.2を指定する。

FreeBSD 9.2-RC3はリリーススケジュールから1週間遅れで公開された。当初、FreeBSD 9.2-RELEASEは8月31日(協定世界時)でのアナウンスが予定されていたことから、このままいけば日本時間で9月8日ないしは9日あたりでアナウンスが実施されるものとみられる。