サイオステクノロジーは2013年8月27日、大日本印刷株式会社(DNP)のASP型ポイントシステムソリューション「POINT TACTiX」において、Fusion-ioの「ioDrive2」とも連携が可能なサイオスのHAクラスターソフトウェア「LifeKeeper」が採用されたことを発表した。

DNPが採用した新しいシステムの構成図

発表によれば、DNPはioDrive2とLifeKeeperの連携ソリューションがもたらす効果を高く評価しており、これによってPOINT TACTiXは、システム処理の高速化と高い信頼性によるサービスの安定稼動を短期間で実現できたという。

DNPが提供しているPOINT TACTiXは、顧客情報や購買情報などのデータの収集・蓄積・管理から分析・活用までをフルサポートするポイントサービスである。DNPでは、サービス品質の向上を目指し、機能強化やシステムの最適化を進めており、特にシステム全体の高速化と安定稼動が重要課題と位置づけて、検討を進めていた。これを効率的に解決する方法として選ばれたのが、今回の連携ソリューションというわけだ。

ioDrive2とLifeKeeperの連携ソリューションは、特にデータベース管理システム(DBMS)において大きな効果を得られる。一般的にDBMSの処理性能は、ストレージのI/O性能が大きく影響する。ioDrive2はI/O性能の大幅な強化が可能な超高速ストレージ製品であるため、システム全体の性能向上を実現できます。

さらにLifeKeeperを組み合わせることで、ioDrive2が導入されたDBMSの冗長化を図ることができる。万が一システムに障害が発生した場合でも、自動的に待機用サーバーに切り換わる継続的なサービス提供が可能となるシステムを構築可能だ。これにより、データの喪失とシステムのダウンタイムを最小限に抑え、迅速なサービスの復旧が実現する。

今回DNPは、ioDrive2とLifeKeeperの連携ソリューションの採用により、システム全体の性能向上とシステム保護を同時に実現し、導入に要するコストや期間についてもメリットを享受できたと発表している。