整理整頓ができない"ダメな自分"を卒業? 誰でもできる整理収納9カ条

 

整理収納アドバイザー・金城貞美氏

部屋にモノがあふれて、狭苦しくて落ち着かない。掃除も面倒だし、必要な物を探すのにもひと苦労。そんな悩みをお持ちの方は意外に多いようですが、問題はどこにあるのでしょうか。整理整頓ができない"ダメな自分"を卒業するための方法を、整理収納アドバイザーの金城貞美さんに聞きました。

モノが捨てられない病を克服するには

――部屋中にモノがあふれている。原因は一体どこにあるのでしょうか?

「人それぞれでしょうが、やはりモノを買いすぎる、モノを捨てられないといったことが一番の原因であることが多いのではないでしょうか。50歳代以上のモノのない時代を経験している方はもったいなくてモノが捨てられない、豊かな時代しか知らない若い世代はついついモノを買いすぎてしまう、そんな傾向はあるかも知れませんね」

――整理収納の出発点はやはりモノを捨てることですか?

「整理収納は、決して捨てることを目的とするものではありません。整理収納の目的は、そこに暮らす人の行動動線やモノの使用頻度などを考えて、限られた空間を快適に合理的に利用することにあります。モノを捨てることはそのひとつの手段であり、あまり捨てることにとらわれない方が良いと思います。

捨てられない理由というのは様々です。高価なものだから、壊れていないから、人からもらったものだからなど。まずはその理由と向き合い、モノを生かす方法はないのかを検討してみたらいかがでしょうか。誰かにあげる、売る、リサイクルに出す。生かす方法が見つからないときに、初めて捨てるという選択が出てきます」

――分かってはいるけど「どうも整理整頓が苦手で」という人も多いですよね?

「そのような方は、まずは小さな場所に絞って整理整頓にチャレンジしてみることをおすすめします。例えば机の引き出しの中だけとか、冷蔵庫のドア収納だけとか。それくらいならそれほど面倒には感じないと思います。

引き出しであれば、引き出しの中のすべてのモノをいったん外に出します。そして使う・使わないで区分けし、使わないモノがあれば前に言いましたように生かす方法を考えてあげましょう。

使うモノは用途別に区分けし、自分の使う適正量を考えます。そして、引き出しの中に用途別の住所を決め、その住所に適正量だけ収納。余分が出たら、それは引き出し以外に収納場所を決めてストックする。思い出箱とかを用意するのもよいですね。思い出の品が出てきたら、そこにまとめて収納します。

こうして引き出しという小さな場所の整理収納が上手くいくと、そのことが成功体験というか、ちょっとした自信になるんですね。その自信が意欲を生んで、次はタンスに挑戦してみようかなとかいう気持ちにさせてくれるのです」

整理=モノを仕分ける、収納=モノの使いやすい仕組みを作る

――いつのまにか部屋全体へと整理収納が広がっていくというわけですね?

「はい。整理収納のポイントは引き出しでも冷蔵庫でも押し入れでもどこでも同じです。私なりの『整理収納九か条』をご紹介してみましょう。

1. 自分の理想の住まい、部屋のゴールをイメージする
2. 小さな場所から始める
3. モノを全部出し、使う・使わないで分ける(捨てる・捨てないではない)
4. 思い出箱をひとつ用意して、思い出のモノが出てきたらまとめて収納する
5. モノの住所を決める
6. 自分の適正量を考える(どれだけ持ちたいかよりどれだけ使うか)
7. 収納はモノを押し込める場所ではなく、使いやすいように仕組みを作ること
8. 家族で共有して使うものはひと目で分かる収納にする
9.「いつか使うかも」という考えを捨て、常に現在形で考える

整理=モノを仕分ける、収納=モノを使いやすいようにする仕組みを作る、そのように考えてください。まず初めに整理を行ってから収納するという考え方です。整理の目的、部屋をどんな風にしたいかを考えることも重要なプロセスですよ。

整理ができない理由として『忙しくて』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、整理整頓された空間は心地良く快適なばかりか、格段に使い勝手がよくなって時間の節約にもなります。忙しい人ほど整理収納を心がけたいものです」

――金城さんはインテリアコーディネーターとしても活躍中ですね?

「もともと私はインテリアコーディネーターとして活動しており、4年前に本格的な起業をするにあたって整理収納アドバイザーの資格を取りました。

インテリアコーディネーターは家や部屋をしつらえるという仕事で、新築やリフォームされる家のカラースキームから最終のインテリアまでご提案させていただくことが多いです。整理収納アドバイザーの資格を取得してからは、新築の際の収納計画まで対応するケースが増えました。もちろん、模様替えのご相談に応じたりもします。暮らし全体を提案することが多くなりました。

整理収納の仕事はとても奥が深い。モノを通じてその人はどんな暮らしをしておりどんなものが好きなのか、価値観まで見えてきます。単なる片づけ屋さんではなく、その人の暮らしやモノに対する考え方をアドバイスするという点でとてもやりがいを感じます」

profile
金城貞美(きんじょうさだみ)
インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー認定講師、福祉住環境コーディネーター、照明コンサルタント。BAIL INTERIOR代表。顧客それぞれに適したインテリアと整理収納方法を提案し、幸せなオーラのある住まい作りをサポートしている。

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