FreeBSD - The Power To Serve

eWeekの記事「VeriSign Embraces Open-Source FreeBSD for Diversity」がVeriSignのCTO、Burt Kaliski氏の発言を引用する形で興味深い内容を伝えた。VeriSignではグローバルインフラストラクチャの多様性を確保するためにLinuxとともにFreeBSDを採用していると説明している。

VeriSignはルートネームサーバを運用している企業や組織のひとつ。説明によればVeriSignは中心的役割をこなす3つのデータセンターと、世界中に存在する70を超えるエッジロケーションを通じてルートのDNSを提供しているという。この構成で1日あたり700億トランザクションというオーダーの名前解決サービスを提供していると説明されている。

Burt Kaliski氏はサービスの信頼性を維持することが重要であり、そのためOSとして特定の実装を採用することはせず、FreeBSDとLinuxを併用することで多様性を確保していると説明している。FreeBSDを採用した理由としては目的に対してよく機能すること、対話できるよいコミュニティがあることなどを指摘。FreeBSDコミュニティを支援する意思を示しており、10月にダラスで開催されるvBSDconのスポンサーシップを実施するなどの取り組みを表明している。

FreeBSDプロジェクトとFreeBSDを採用するベンダのエコシステムはこの数年で成長しており、VeriSignの取り組みはそうした活動のひとつ。*BSDカンファレンスの開催を支援することでFreeBSDの開発促進を促すのはFreeBSDベンダがFreeBSD開発を支援する効果的な手段となっている。