明治は8月22日、乳タンパク質強化乳飲料の摂取後の水分保持に関する有効性を動物実験で確認し、脱水症予防に有効である可能性があることを確認したと発表した。

同成果の詳細は、8月28~30日に立命館大学にて開催される「日本体育学会第64回大会」にて発表される予定。

脱水症を防ぐためには水分の摂取が必要だが、摂取したとしてもすぐに尿として排出されてしまうと、体内の水分量を保つことができないため、水分補給を行うための飲料には、なるべく多くの水分が体内に保持されることが求められる。

今回、同社では、乳タンパク質強化飲料を摂取した際の体内における水分保持効果がどの程度のものかを調べるために、ラットに各種飲料を投与した後の尿排泄量を経時的に測定する方法を用い、2つの実験を行ったという。

1つ目の実験としては、乳タンパク質摂取の効果検討のために、水、乳タンパク質の約80%を占めるタンパク質であるカゼイン水溶液または乳タンパク質の約20%を占めるタンパク質であるホエイタンパク質水溶液を試料とした実験を実施。その結果、カゼイン水溶液またはホエイタンパク質水溶液投与後の尿排泄量は、水と比較して低値を示し、どちらの乳タンパク質にも体内に水分を保持する効果があることが示されたという。

また、2つ目の実験は、1つ目の実験と同様の方法で、乳タンパク質強化乳飲料の効果を評価。その結果、乳タンパク質強化乳飲料は、水や市販のスポーツドリンクと比較して、体内に水分を保持する効果が高いことが示されたとのことで、これらの結果から、乳タンパク質強化乳飲料が脱水症予防に有効である可能性が示されたという。