ワイズテクノロジーは8月20日、村田学園が運営する3つの教育機関がWyseのシンクライアントを導入して、仮想デスクトップ環境を刷新したと発表した。

村田学園が運営する、千葉県市川市の東京経営短期大学、東京都文京区の村田女子高等学校、村田女子中学校におけるIT施策で中心的な役割を果たしているのが教育研究情報センターで、同センターは、学園内のコンピュータ演習室や研究室、事務局、職員室などのIT環境を形成するサーバやストレージ、ネットワーク機器を運用している。

教育研究情報センターは、2005年にコンピュータ演習室の全端末をiMacにしたディスクレスブートシステムを構築、2010年にはCitrix ICAベースのリモートデスクトップを採用し、処理能力の向上を図るなど、学内クライアント環境の効率化に取り組んでおり、今回、新OSや接続ソフトウェアへの対応、管理上の作業増加などを改善する策として、一元管理可能なシンクライアント環境に移行することを決定した。

具体的には、2011年に教育研究情報センターのサーバルームから各校の教室や職員室の既存の端末にアプリケーションを配信・管理する仕組みを整えた後、2013年にPC教室でシンクライアント端末を順次展開し、7月に短大の事務局への導入が始まっている。端末には「Wyse T10シンクライアント」が、ソフトウェアには「Citrix XenApp(現:Citrix XenDesktop)」が選ばれ、アプリケーション仮想化を実現している。

Wyse T10