ベンチマーキング/オーバークロッキング・データを収集するHWBOTが、Windows 8システムのベンチマーク結果を全て無効にすることを公表した。オーバークロック/アンダークロックをした時に、Windows 8の計時に誤差が生じると指摘している。

通常PCはOS起動時に、マザーボードに組み込まれたリアルタイムクロック (RTC)から日時を取得している。HWBOTによると、MicrosoftはRTCを実装していない組み込みPCや低コストPCに適合させるためにWindows 8で計時方法を変更しており、その結果Windows Timeがオーバークロックまたはアンダークロックの影響を受けるようになった。例えば、HWBOTがテストに用いているHaswellシステムでBCLK周波数を130MHzから122MHzに6%引き下げたところ、Windows Timeが遅れ始め、その遅れは5分間で18秒に達した。逆に約4%のオーバークロックでは、2分間で約3秒も実際の時間よりも進んだ。

正確な時間を基準にしてこそ、異なるシステムやOS間でベンチマークツールの計測結果の比較が成り立つ。HWBOTは「3DMarkも例外ではなく、MicrosoftのRTCデザイン変更の影響を受けないベンチマークは存在しない。どのようなベンチマークであれ、Windows 8を用いた結果または記録をHWBOTが受け入れることはできない」としている。